植物

チューリップを植えよう!球根の選び方、植え付け時期・方法、掘り上げ・保存

img_1819

パンジー・ビオラとならび、春の庭づくりに欠かせない花チューリップ。たくさん植えて春の庭をチューリップで彩りましょう。

チューリップの植え付けの基本、見せ方の工夫、保存方法などについて解説しています。


チューリップの植え付けの基本

春にたくさんの花を咲かせるためには、秋にチューリップの球根を植えつけて、球根が冬の間にしっかりと根をはるようにしなければなりません。まずは植えつけの基本事項から見ていきましょう。

チューリップ

 

球根の選び方

大きくて形がよく凹凸や汚れがないものを選びましょう。大きいほうがよい花が咲きます。

最近はインターネットでも球根を購入できますが、その場合は信頼できる種苗メーカーから購入したほうが、翌年の春にがっかりしないと思います。

球根類は、球根の中の栄養で花を咲かせるため、同じ品種でも球根の品質によって咲き方が違ってきます。

ホームセンターなどで販売している手頃な球根を購入するときは、パッケージの写真だけでなく球根をよく見て選んでください。

 

 

植え付け時期

気温が十分に下がってきたらチューリップの植え付け時期です。あまり暖かいと障害が出やすくなります。

早めに購入した場合でも風通しのよい場所で保管し、土の温度が十分に下がってから植えてください。

発根適温は13度。9度から13度が根の生育温度です。紅葉の時期を目安にするといいそうです。

 

植え方

日当たりの良い場所に植えます。さまざまなパターンがあるので、植え付け方にこれが正解というのはありませんが、球根の数でやり方を分けて解説してみました。

 

球根の数が少ない場合

15センチほどの深さに土を掘り、根がよく育つように腐葉土やたい肥を加えた土を5センチほど戻します。土がすでによい状態であれば、堆肥等を加えなくても大丈夫です。

その上に、だいたい球根3倍(上に2個分のスペース)の深さになるよう球根を並べます。茶色の皮はそのままで、間隔は球根1個分以上あけます。

土を戻す前に球根にたっぷり水をかけます。水が引いたら、そのうえに土を戻します。または、植え付け後にたっぷり水をやります。しっかり球根の下の土まで濡れるようにします。

地植えであれば、その後はよほど乾燥しないかぎり降雨だけで大丈夫です。

雨の当たらない場所でプランターで育てる場合には、冬の間もときどき水をあげるのを忘れないようにしてください。あまりやりすぎるのもよくありません。

 

球根の数が多い場合

11月上旬にチューリップの植え付けをしました。3平方メートルほどの花壇に70個ほど植えました。

あらかじめ花壇全体を耕して、必要であれば堆肥等を足して土壌を改良しておきます。

花壇にチューリップを並べて位置決めをします。全体にバランスよく配置されるようにします。

チューリップの植え付け

先に位置決めをしないで端から植えていくと、球根が足りなくなったり、余ったりしてしまいます。

今回はビオラが先に植わっていたので、ビオラをよけて植えました。

チューリップの植え付け

上に球根2つ分のスペースができる程度に植えます。ここの花壇は、夏のあいだは野菜をつくっています。今年は落花生をつくりました。落花生を抜いた後に全体を耕して自家製落ち葉堆肥を混ぜてあります。

チューリップの球根

掘り上げて保存しておいた球根も植えました。少し芽が出てしまっています。気温が下がってくるとちゃんとわかるんですね。逆に植え付けが早すぎると、せっかく保存して夏越えさせた球根を、芽や根が出る前に土の中に戻すことになってしまいよくありません。

チューリップの植え付け

手前左が保存した球根です。買ったものより立派。そういう品種なのかな。

1個ずつ掘って植える場合には土が乾いていたほうが植えやすいです。植え終わったら最後に必ず水をあげましょう。表面が濡れた程度では球根まで水が届かないので、たっぷりあげてください。

 

植え付けの深さについて

とある本に「私の場合はごく浅めに植え付けます」「7、8センチの深さに植えます」と書いてあったので、数年前に浅めに植えてみたことがあります。

しばらくして寒い日の朝、外に出て花壇を見ると「あれ?」。すべての球根が土の上に並んでいました。植えたはずなのに・・・。なぜだ・・・。

霜柱で球根が浮き上がってしまったのです。浅植えの場合、根が張る前に霜柱ができると浮き上がってしまうようです。

暖かい場所にお住まいでればそういうことはないと思いますが、霜柱のできる地方にお住まいの場合には浅植えしないようにしましょう。

 

病気の球根ははじく

50個入りのチューリップの袋に、2つほど病気っぽい球根が入っていました。水分が抜けてカラカラになっています。こういうものがあったらはじいておきましょう。

 

ガーデンでの見せ方の工夫

チューリップは植え方の工夫で咲いたときの印象が異なります。ポイントは植えつけ間隔と開花時期です。

 

密植する?間隔をあける?

間隔は密植気味のほうが豪華に見えます。まるで庭に花束があるかのようですね。

img_1899

これはイギリスのグレート・ディクスターで撮った写真ですが、かなり密植しています。

豪華ですが、このスペースに何本咲いているのかと考えると、うーむ、ちょっとお金がかかりますね(笑)。

img_1065

これはヒドコート・マナー・ガーデンで撮った写真です。間隔をあけて、あいだに他の植物を植えるデザインです。

オレンジが緑の中で目立ちますね。このあとほかの植物が咲くので、チューリップが終わったあとも長く楽しめます。

img_0928

ご覧のように、5月下旬なのでほかの植物がかなり育っています。

一方、関東だと桜の時期には咲き始めて、遅咲きでも4月下旬には終わる感じでしょうか。イギリスとはこの点が少々違います。

img_2077

水彩画のようです。手前のアリウムがもっと咲いていたらさらにきれいですね。

適当に植えてあるようで、よく見るとチューリップのラインとアリウムのラインが交差し、遠景へ忘れな草のブルーとピンクのチューリップが続いています。

また、濃い色のものを手前に植えて差し色に使い、淡い色のものを後ろに持ってきて背景色にしています。

上の2枚もよく見ると斜めのラインに植えてあります。

一方、オランダのキューケンホフの植え方は塗り絵のようにゾーンを区切って植える感じです。

 

ビオラやパンジーとの混植

日本の一般家庭の場合は、ビオラやパンジーと一緒に植えて、チューリップが咲き終わった後もビオラとパンジーが楽しめるようにするのがおすすめです。定番ですが秋から初夏まで長く楽しめます。

チューリップ

チューリップだけだと、花が咲いた後に捨ててしまうならばかまいませんが、球根を太らせて保存したい場合には、花壇がしばらく寂しい状態になってしまいます。

今年もビオラと一緒にチューリップを植えました。簡単なプロセスを下記の関連記事でご紹介しています。

 

一気に咲かせる?時間差で咲かせる?

チューリップの開花時期は品種によって異なります。

私は今年、同じ場所にいろいろな色のチューリップを混ぜて一気に咲かせたかったのですが、購入するときに開花時期をよく調べなかったので、ばらばらに咲ました(笑)。

それはそれで長く楽しめるというメリットがあります。咲かせたいイメージがある場合には、購入したい品種の開花時期をチェックしましょう。

img_2082

庭での存在感は一般的な赤いチューリップがダントツです。庭がぱっと明るくなります。同じ品種をたくさん植えれば基本的には同時に咲きます。

チューリップ アンジェリケ

一方、八重咲きで入手しやすくてオススメなのはアンジェリケです。花弁が多くて小さな芍薬のようでです。

カットして飾っておくとめずらしいと言われますが、たいていのホームセンターで売っています。でも庭では案外目立ちません。少し遅咲きなのでうちでは最後に咲きます。

 

鉢植え

庭があるなら鉢植えではなく地植えのほうが管理が楽です。地植えであれば、植え付け後は降雨のみで放置して大丈夫ですが、鉢植えの場合は冬の間、芽が出ていなくても多少の水やりが必要です。冬の間にカラカラにしてしまうと球根が死んでしまいます。

鉢植えにするならば大き目の鉢・プランターに植えましょう。

一緒にパンジーを植えると、チューリップの芽が地上に出てこられなくなる原因になってしまいます。地植えも同じですが、一緒に植えるならばパンジーの根が邪魔にならないようスペースをとってください。

鉢植えで密植するのは、できなくはありませんが、葉っぱが黄色くなったり、花が小さくなったり、いじけるものがでてきてしまいます。球根1個分はあけたほうがよいと思います。

 


チューリップを翌年も咲かせる

チューリップはそのままでは翌年咲きません。翌年も咲かせるためのポイントを解説します。

 

花を切る

庭で少し楽しんだら花を切って花瓶にいけて、室内で楽しみましょう。花をカットすると球根が太り始めるので、葉はそのままにしておきます。そのとき土に肥料が足りなそうだったら化成肥料を少しあげるといいでしょう。

できるだけ早めに花をカットしたほうが、球根に栄養がいくため大きくなります。

チューリップ

黄色いチューリップと水仙とビオラとムスカリ。赤いのは、絹さやの花。黄色いのは、かき菜です。野菜の花もきれいです。

 

球根の掘り上げ・保存

暖かくなってくると葉っぱが茶色くなって枯れるので、葉っぱが枯れてきたら球根を掘り上げます。掘り上げると、大きな球根のまわりに小さなのがいくつかついて、大きなかたまりになっています。

掘り上げたら土を落とし、大きい球根を選んで球根保存用のネット、水切りネット、カゴなどに入れ、風通しのよい涼しい場所につるしておきます。

わたしは玄関で保存するため、土のついたものを家の中に入れるのがいやなので、洗ってしまいます。本当は洗わないほうがよいそうですが、洗っても水気をよく拭いて、しっかり乾燥させれば大丈夫です。しばらくは新聞紙の上で乾燥させて、それからネットに入れます。わたしは今年はネットがなかったので、小さなカゴにいれています。

涼しくて風通しのよいところに置くのが最も重要なポイントです。しっかり乾燥! 風通し! これを忘れないでください。湿気があるとカビてダメになります。

茶色の薄皮はむいてもむかなくてもいいですが、わたしはむいてしまいます。乾燥すると、外側がまたしだいに茶色になります。

掘り上げたチューリップ球根

今年掘り上げたチューリップの球根です。大きなものから小さなものまでサイズがさまざまですね。1本の花から大きな球根が1つとれれば上出来です。

右下が大きめの球根で、「咲く」「咲きそう」または「もしかすると咲く」組です。わたしはこれを保存して、秋に新しく購入したチューリップと混ぜて植えます。

咲くかどうかの判断は大きさです。売っている球根を基準に考えるといいと思います。右下の真ん中の大きい3つはかなり大きいので、こういうのは咲きます。まわりにあるそれよりも小さめなのは、咲いても花が小さいかもしれません

左下の山は右下よりも小さめの「たぶん来年は咲かないだろう」組です。花壇に植えてもがっかりする可能性があるので、適当に庭に埋めておきます。夏に腐らなければ咲くかもしれないので、少し間隔をあけて植えます。植えた後は忘れます。咲くもよし、土に還るもよし。

上の山は小さすぎて「たぶん咲かない」組です。まとめて1ヶ所に埋めてしまいます。

img_5941

上の写真は前年の球根を保存して開花させたときの様子です。手前の白っぽいのはアンジェリケで、球根のパワーが足りないのか小さくて色もよく出ていません。

 

(追記)参考までに保存した球根のその後の写真を掲載します。外側が乾燥して茶色になっています。上の3つは確実に咲くでしょうが、下の方は微妙ですね。花を切るのが遅いので小さくなってしまいます。

チューリップの球根

(さらに追記)新しいチューリップの球根を買ってきたので比較してみました。下に並べてある、袋に入っていない球根が昨年の球根です。こうしてみると、小さいかなと思ったものも十分に咲きそうです。

チューリップ球根

下記関連記事にて、チューリップ球根の保存についてさらに詳しく解説しています。

 

植えっぱなしは?

一般的には、開花後は球根が分球して小さくなっているので、分けてあげないとよく咲きませんし、夏の暑さで腐ってなくなってしまうといわれます。

しかし掘り上げないで放置しても、球根にパワーがあって腐らなければ、また咲くこともあります。

img_5931

なぜか植えっぱなしで毎年咲く赤いチューリップ。チューリップのセオリーに反する異質なやつ。

花を切ってパラパラと化成肥料(しかも野菜用)をやるだけなのですが、毎年出てきて花が増えています。赤いシンプルなチューリップだからでしょうか。こういう昔からあるタイプが一番丈夫だと思います。結局のところ、丈夫な品種かどうかかな、という気がします。

場所は、家の東側で夏の西日が当たらない場所です。

また原種系チューリップは、植えっぱなしでも咲きやすいといわれます。しかし昔ライラックワンダーを植えたのですが、翌年出てきませんでした。あと原種系はちょっと花が地味ですね。

昨年、原種系のシルベストリスとペルシアンパールを植えて、掘り上げずにそのままにしてあるので、来年春に実験結果が出るはずです。

 

秋に新しい球根を買うのが確実

オランダのチューリップ農家は、咲いて3日で花をカットして球根を太らせるそうです。

だからオランダに行ってもなかなか一面のチューリップ畑には遭遇できません(観光用の畑は花を残してあります)。これは、早めに花を切らないと翌年見事な花を咲かせる大きさに球根が育たないためです。

保存して毎年咲かせるのも一つの楽しみ方ですが、球根が小さすぎると翌年は葉っぱだけになります。また植えっぱなしも咲くとは限りません。確実に大きな花を咲かせたい場合には、新しい球根を購入したほうがよいでしょう。

img_1750

 

球根の購入先・購入時期

チューリップは秋になるとホームセンターに出回りますが、めずらしい種類がほしければ通信販売を利用しましょう。

通信販売は球根の状態が確認できないので、信頼できるところを利用したほうがいいと思います。わたしは昨年めずらしい百合を購入したのですが、超小さい球根が届きました。芽は出たもののひょろひょろで、うまく咲きませんでした。

またチューリップでも、新種などめずらしい種類は、少量生産ですから秋になる前に売り切れてしまいます。少し早めに購入して、植え付け時期まで涼しい場所で保管しておきましょう。

楽天市場でチューリップの球根を探す

Yahoo!ショッピングでチューリップの球根を探す

 


世界一有名なチューリップガーデン

オランダといえばチューリップ、チューリップといえばオランダ。そのオランダの首都アムステルダム近郊には、世界一有名なチューリップガーデン「キューケンホフ公園」があります。

チューリップ畑は先ほども書いたように、咲いているのはごく一部なのですが、キューケンホフは時期があえば、それはそれは見事な圧倒的な数のチューリップを見ることができます。

しかし寒かった。オランダ寒い。チューリップが咲いていても寒いですから、行く方はお気をつけて。

わたしが行ったときはあいにく天気が悪く、数日間アムステルダムに滞在して晴れ間を待ったのですが、なかなか晴れにならず、しかたなく小雨のなか駅からキューケンホフ行きのバスに乗りました。

チューリップ畑や風車を見学しながらキューケンホフに到着すると、雲間から太陽が!

木漏れ日の下で輝くチューリップがとてもきれいだったのをいまでもおぼえています。

 

都内でオススメのチューリップガーデン

立川にある昭和記念公園がオススメです。

キューケンホフをモデルにしていて、キューケンホフの元園長が監修しているそうです。わたしが行ったのはだいぶ昔ですが、かなり再現度が高いと思いました。カメラを持った人がたくさんいます。

春、ぜひお出かけください。

この記事をシェアする

最後までお読みいただきありがとうございます。またのお越しをお待ちしております。

ブログ村のガーデニングブログランキングに参加しています。応援クリックお願いいたします!


Previous Post Next Post

You Might Also Like