アイシングがかかったようなシルバーホワイトの模様がきれいなピレア・カディエレイ。育てやすく場所もとらないのでオススメの観葉植物です。伸びて下葉がスカスカになったので仕立て直し、挿し木で株を増やしました。
ピレア・カディエレイ
ピレア(Pilea)は中国・ベトナム原産のイラクサ科の常緑多年草で、熱帯・亜熱帯に約650種が分布しています。
ベトナム原産のピレア・カディエレイ(Pilea cadierei)は、緑色の葉に少し盛り上がった光沢のある模様があるのが特徴です。英語圏ではアルミニウムプラント(Alminum plant)とも呼ばれます。
名前の由来はフランス人宣教師のカディエール神父(Léopold Michel Cadière)にちなんでいます。カディエール神父はベトナムの歴史、宗教、習俗、言語に関する記録を残し、ベトナム研究の基礎を築いた人だそうです。ピレア・カディエレイも見つけたんでしょうか。
育て方のポイント
屋外の半日陰や室内の窓際など、柔らかな日差しのあたる場所で育てます。葉が焼けてしまうので、強すぎる直射日光は避けましょう。
保水性のいい観葉植物用の土に植えて、土が乾いたらたっぷり水をあげてください。毎日あげる必要はありません。
水が足りなかったり、根腐れなどで水がよく吸えていなかったりすると、下から葉が落ちていきます。自然に落ちるので、黄色くなったからといってとらないほうがいいです。
わたしは今年の2月にハイドロカルチャー用の貧相な苗を購入しました。あまり元気ではなかったのですが、安かったし、葉っぱの模様がきれいだったので、何かポテンシャルを感じたのです。
ものすごく小さい鉢に植えられていて、ハイドロボールをとると、育苗のロックウールに植えられていました。根腐れ気味で下の葉っぱも落ちていたので、すぐに土に植え替えました。
新葉がだいぶ出てきたので5月に再び植え替えました。写真は植え替えしたときのものです。下の葉はまだ傷んだままです。
買ったときは、みすぼらしすぎたのか撮ってなかったみたいです。
切り戻し・挿し木
夏の間にだいぶ伸びて、9月になると下のほうがスカスカになってしまいました。そこで切り戻して、先端部を挿し木することに。
よく見ると節があるので、節の上で切ります。節の付け根から新芽が出ます。
水に挿して発根を確認してからでもいいですが、まだ生育旺盛な季節なので、こんな感じでそのまま土に挿しました。下の葉がじゃまになってよく挿せない場合は、葉をとります。
わりと発根が早くて、半月後くらいにはもう根付いていたと思います。
土に挿す場合は、発根する前に茎が枯れないように注意します。根が出るまでは土が乾かないようにするのが重要です。表面の土は乾きやすいので、気持ち深めに挿したほうがいいです。
また20度から25度くらいが生育旺盛な時期なので、暑すぎたり寒すぎたりする時期は避けましょう。
10月下旬になり、挿し木したほうは新しい葉っぱも出て、スカスカのときよりも見た目がよくなりました。
親株のほうも、節の付け根から2本の新芽が出ています。ただ下からも芽が出ることを期待したのですが、出ませんでした。ちょっとかっこ悪いので、こちらの鉢もカットします。
もとからあるのは茎だけになってしまいましたが、葉っぱが出るでしょうか。
1回目にカットしたときになぜもっと下から切らなかったかというと、そうすると葉っぱがなくなってしまうので、新葉が出る前に枯れる恐れがあると思ったからです。
先にやったのが根付いているので、もしダメでも安心です。
節の横から新芽が出ます。節を残さないと新芽が出ないと思うので、下のほうで切るときは気をつけましょう。
両脇から出るとちょっと葉が小さいので、伸びたらまたカットしてもいいと思います。
おわりに
台風19号のあとに体調を崩したので、またブログを休んでしまいました・・・。というかそもそも不定期なのですが。お住まいの地域は台風や豪雨で被害がありませんでしたか。
ピレア・カディエレイは、わたしはお店で見るまで知らなかったのですが、昔からよくある園芸植物のようで、春に行った牧野植物園の温室にもたくさん生えていました。
このあいだマルエツの植物売り場にもありました。298円だったかな。園芸店やホームセンターだともっと安いかも。
珍しさはないのですが、窓辺やテーブルにちょこんとあるとかわいいし、増やすのも簡単だし、買うときは迷ったのですが、いまではとても気に入っています。
ではまた。