ガーデニング

チューリップを翌年も咲かせるには。球根の掘り上げ・保存を詳しく解説、の巻

チューリップ 球根 保存

チューリップの球根が店頭に並び始めました。チューリップの球根は掘り上げて保存すれば、翌年も植えることができます。簡単な掘り上げと保存の方法を解説します。

チューリップ球根を掘り上げて再利用

チューリップ

チューリップの育て方についての記事でも解説していますが、チューリップの球根は毎年リサイクルして使用することができます。ただし掘り上げて保存するという作業が必要です。

自己流ですが、掘り上げから保存の過程をさらに詳しく解説します。

 

球根を太らせる

まずその前に、チューリップは花を咲かせるために球根のパワーを使い切ってしまうため、開花後なるべく早めに花を切って、肥料を与え、新しい球根を太らせなければなりません。

花を切ったときに、根元に化成肥料をまいておきます。葉っぱはそのままにして枯れるのを待ちます。肥料は、すぐに短期間葉っぱに効けばいいので、手持ちの化成肥料があればそれでいいんじゃないでしょうか。

今年はこれを使いました。「お花や野菜を育てるあなたに便利な粒タイプ」だそうです。5キロもあるので庭じゅうの植物にまけます。たまたま家にあっただけなので、おすすめなのかどうかわかりませんが。

気温が高くなると葉が枯れてくるので、試しに一部掘り上げます。あまり遅いと、今度は球根が腐ったり、病気になったりする可能性が出てきます。その年の気温にもよりますが、今年(2018年)は5月中旬に掘り上げました(北関東)。

チューリップ 掘り上げ

しっかり大きく育っています。真ん中の太い茎が花の咲いた茎です。花の咲いた球根は小さくなってしまい、まわりに新しい球根ができています。このようにして1つの球根から球根を増やすことができます。

ただし、しっかりと太らせないと花が咲く大きさにはなりません。

元の球根で花を咲かせ、花が咲いた後は、栄養が新しい球根に行くようになるわけです。ですからこのプロセスが十分に行えるようにしてあげる必要があります。

チューリップ 球根

必ず花をカットするのを忘れないように。早めにカットするとさらに球根が太りやすくなります。

逆に、葉っぱは切ったらダメです。葉がないと光合成ができません。みすぼらしくなってくるので切りたくなりますが、ぐっと我慢してください。あるいは秋に新しい球根を買いましょう。

パンジーやビオラを間に植えておくと、葉っぱだけになったチューリップもさほど目立たないと思います。

 

球根の掘り上げ

掘り上げの大事なポイントは、焦って早く掘り上げないことです。夏の植物を早く植えたくなりますが、黄色くなるまで待たないと球根が大きくなりません。

チューリップ 球根 掘り上げ

掘り上げたチューリップです。多品種が植わっていたので一様に同じタイミングで黄色くはなりませんが、葉が黄色くなってくるまで待ってから掘り上げます。試しに1つ掘り上げてみると、どのくらい大きくなっているか確認できます。

うちの家族はせっかちなので黙っていると勝手に片付けられていて、今年も一部早めに掘り上げられていたのですが、やはり小さい球根しかとれません。

チューリップ 球根 掘り上げ

このように上が完全に枯れた状態になっても大丈夫です。ただし、茎が腐ってきているのはまた別で、球根も腐っている可能性があります。

病気の球根

肌が汚い病気の球根。こういう状態の悪い球根は、保存しても咲かないので取り除きます。

 

土を落とす

洗ったらダメという説もあるのですが、わたしは室内で保管するため、土を落として水で洗ってしまいます。わたしのいままでの経験上では、土をつけたままそのへんに転がしておくとすぐにカビます。

チューリップ 球根

ツルツルになったチューリップの球根

洗って、汚い皮はむいてしまいます。球根の肌を見て、異常があるものは取り除きます。

掘り上げたチューリップ球根

大きさ別に選別して、大きいものを保存します。1軍選手は秋に新たに買ったものと一緒に正面花壇に植え付けます。

1軍落ちの小さい球根は保存せずに、そのまま庭のあちこちに植えています。球根の大きさと品種しだいですが、意外と咲きます。咲いた後はだいたい植えっぱなしにしています。なくなってしまうものもあれば、さらに翌年咲くものもあります。

チューリップ球根

開花の目安は球根の大きさです。品種によって球根の大きさには差がありますが、売っているものと比較して同じ大きさであれば咲くでしょう。

上の写真では、袋に入っていない球根が、掘り上げて保存した球根です。

植えっぱなしのチューリップやチビ球根については下記の記事にまとめましたので、よかったらこちらもご覧ください。

 

風通しの良いところに保管

次に重要なのが、球根を乾燥させることです。洗うとツルツルで真っ白の球根になりますが、触ると湿り気があるのがわかります。せっかく洗っても、風通しの悪いところに置いておくとカビてしまいます。

新聞紙の上に並べたり、ネットに入れたりしてよく乾燥させ、球根がカビるのを防ぎます。新聞紙の上でしっかりと乾燥させてから、ネットに入れて吊るして秋まで保管するのが一番いいと思います。

チューリップの球根

乾燥すると表面の層が茶色になってきます。茶色になってこないのは触るとまだ湿り気があるので、引き続きカビに注意します。できるだけ風通しの良い、空気の入れ替わりのある場所に置いてください。

わたしは南向きの玄関の棚に新聞紙を敷いてその上に並べたり、ネットやカゴに入れて吊るしたりしています。人の出入りとともに空気が動くため、カビが防げます。閉めっきりの室内には置かないほうがいいと思います。

あと重ねておくとカビやすいので、カゴなどに入れる場合も重ねないほうがいいです。ときどきひっくり返してよく乾くようにします。表面が茶色くなってくると、初めの頃よりはカビに心配しなくてよくなります。

チューリップ 球根

今年とれた球根です。新聞紙の上に並べていたら旅行中に勝手に片付けられていたので、一部がカビました(涙)。昨年より茶色くなってないものが多いですね。

チューリップ

毎年新しいのも買いますよ。今年は何色を買おうかなあ・・・。

楽天市場でチューリップの球根を探す

Yahoo!ショッピングでチューリップの球根を探す

 

チューリップの育て方を動画で見る

よかったら動画もご覧ください。

 

おわりに

チューリップ

自己流なのでこれが正解かどうかわかりませんが、うちではこんな感じで保存しています。

重要ポイントは

  1. 肥培して球根を大きくする
  2. よく乾燥させる

の2点です。

土を落として洗うのが少々面倒ですが、あとはカビに気をつけて乾燥させるだけなので、そこまで手間ではありません。ぜひやってみてください。

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