植物の育て方

芍薬(シャクヤク)の育て方。秋に植え付けて初夏に豪華な花を楽しもう、の巻

シャクヤク

庭にある植物のなかで、わたしが一番美しいと思うのが芍薬(シャクヤク)です。花の大きさや豪華さではバラに負けていないのではないかと思います。

シャクヤクは9月〜11月が植え付け・移植の適期。小さい安い苗でも、数年経てばたくさんの花をつけてくれます。今日はシャクヤクの魅力、おすすめ品種、育て方のポイントを解説します。


シャクヤクの魅力

シャクヤクはアジアが原産で、日本では江戸時代に盛んに改良されました。ヨーロッパではとくにフランスで愛されていて、初夏には市場の花屋さんでシャクヤクの花束が売られているのをよく見かけます。

ボタンに似ていますが、ボタンは木で、シャクヤクは草です。ですからシャクヤクは秋に地上部が枯れ、また春になると芽が出てきます。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と美人をたとえたように、日本でも昔から愛されている花ですね。実際はボタンのほうが立ってますけど(笑)。シャクヤクは花の重みで茎が倒れやすいです。ボタンも1本ありますが、シャクヤクのほうが断然おすすめです。

市場のシャクヤク

南仏エクサンプロヴァンスの市場でみかけたシャクヤクです。豪華ですね。中心が少し黄色いのがめずらしいです。

つぼみではなく咲き進んだ状態で、しかも炎天下で売っているので、楽しめる期間は短いような気もしますが、1束買ってテーブルに飾ったところを想像するとうっとりしますね。

ただ品種によっては、食事のじゃまになるくらいの強烈な香りがしますけど。

シャクヤク

こちらはイギリスでときどき見かける黄色いシャクヤク。イギリスでは、こういう一重のシャクヤクや、氷点のような白いシャクヤクを植えてあるのを見かけます。でもバラほど定番ではありませんね。

この黄色いのはヤマシャクシャクに似ていますが、品種名がわかりません。日本のヤマシャクヤクを向こうで改良したんでしょうか? すごいきれいなのでこれほしい。なんか和菓子っぽい。黄花系ヤマシャクヤクに似ていますが、ちょっとちがいますかね。ヤマシャクヤクは準絶滅危惧種に指定されているそうです。山で見つけてもぜったいに採ってはダメですよ。

 

うちにあるシャクヤクをご紹介

うちにあるシャクヤクをご紹介します。赤いの以外は、ホームセンターで400円から700円の小さい苗で購入しました。

氷点

シャクヤク氷点

こちらは氷点という品種で、白に少し赤が入る特徴があります。花が大きくてきれいです。

すぐに花をたくさん楽しみたければ大株を。気長に待てるならば小さいポット苗をホームセンターなどで探してみてください。

サラベルナール

サラ・ベルナール

サラベルナールという品種です。サラ・ベルナールというのは、フランスのベル・エポック時代の大女優で、フランス人なら知らない人はいないでしょう。フランスで改良された品種かもしれませんね。

サラ・ベルナールの蕾

つぼみもきれいです。大女優にふさわしい華やかさ。植え付けたのは3年前だと思いますが、氷点よりサラベルナールのほうが花が増えるのが早い印象。丈夫だと思います。

リチャードカーバル

シャクヤク

この赤いのは昔からあって名前がわかりません。紫がかった赤です。リチャードカーバルという品種かもしれません。年数が経っているので、かなりたくさん咲きます。これも丈夫です。

ムッシュジュエリー

芍薬

このピンクのはムッシュジュエリーだったと思います。なんかこう、頭がもしゃもしゃしているイメージ。きれいですけど、ちょっと派手かな。ちょっと増えるペースが遅いですね。というか、ほとんど増えてないですね。

ラテンドール

シャクヤク

これはラテンドールという名前で売っていたのですが、どうもネットで見る画像と違います。というか、ネットで見る画像では、ラテンドールと氷点が同じに見えるのですが、違いはどこにあるのでしょうか。

それともこれはラテンドールじゃないんでしょうか。きみは、いったいだれなんだ・・・。まあ、とてもきれいなので名前はなんでもいいですけど。これはなかなか増えませんね。

同じ芍薬でも増えるスピードには違いがある気がします。植え付け場所が違うせいもあるかもしれませんが。

 

シャクヤクの植え付け

芍薬

シャクヤクは基本的には地植え向きの植物で、鉢植えはあまり向きません。鉢植えは一般的に管理が難しいと言われています。

地植えであれば、植え付けてしまえば、あとは肥料をあげる程度で、ほとんど手間がかかりません。

大きい苗を購入すれば、早く花が楽しめます。小さい苗を植え付けた場合は、ポットに入っていた芽の数にもよりますが、翌年咲くのは1輪でしょう。あるいはパワーがないと咲かないかもしれません。でも枯れないかぎり、だんだんと花数が増えていきます。地植えなら枯れることはないと思います。

小さいポット苗を選ぶときのポイントは、元気な芽がついているかどうかです。赤い爪のようなのが芽です。土の表面に芽が出ているかたちで売っていますので、芽の数や状態で選んでください。

本当は植え付けや移植は9月〜11月がよいのですが、春までポット苗は売っています。うちのシャクヤクは、2月の雪の日に買ってきて植えたものもあります。あまり遅いとその年は咲かないかもしれませんが、翌年からは咲きますので、お買い得品をみつけたら、芽をよく確認して購入してみてください。

 

植え付け方法

日当り・水はけのよい場所を選びます。うどん粉病が出ることがあるので、風通しがよいところがいいです。

大きめの穴を掘って、あれば腐葉土やたい肥を入れます。赤い爪のようなのが芽ですので折らないように気をつけましょう。芽が少し隠れる程度に植え付けます。地表の軽い土や落ち葉に隠れて冬を越して、暖かくなるとニョキニョキ伸びてきます。

植え付けたら水をやっておきます。あとは地植えであれば自然の雨で大丈夫です。

シャクヤクの芽

わたしは春先に芽が伸びてきたときと、花が終わったあとに、少し肥料をあげています。パラパラっと少しまわりにまくだけです。野菜用の化成肥料をあげていますが、マグァンプなどの緩効性肥料のほうが本当はいいでしょう。

3月くらいから芽が出てきて、あっという間に伸びます。つぼみが重くて倒れてきたら、支柱でささえてあげましょう。

 

花が咲いたら

花が咲いたら、花を切って室内で楽しみましょう。花が大きく重いので、咲いてから雨が降ると、その重みで倒れてしまいます。その前に切って室内に入れたほうがいいです。残念ながらあまり日持ちはしません。

葉っぱは、切らずにそのままにしておきます。真夏になるとどうしても汚くなってくるので、そうなったら切ってください。

シャクヤク、バラ、パンジー、オダマキ

 

株分け

株分けをするときは、9月から10月くらいに掘り上げて、芽を傷つけないように注意して分けます。数年は必要ありませんが、場所をとるようになったり、花付きが悪くなったら株分けしてください。基本的には場所があえばどんどん広がって株が増えていきますので、あまり株分けは必要ありません。

 

最後に

エクサンプロヴァンスのシャクヤク

進化生物学者のリチャード・ドーキンスが、「The Greatest Show on Earth」というタイトルで、生物の進化についての本を書いています。

シャクヤクが芽吹きから開花までに見せる急激な成長にも、自然が見せてくれる、また別の「The Greatest Show 」を感じます。少なくともうちにおいては、毎年すばらしいショーを見せてくれます。

春先の緑のない庭を歩いていて、地面に顔を出した赤いシャクヤクの芽を見つけるときの「おっ、出てきた」というあのわくわくする瞬間が好きです。

ニョキニョキとすごいスピードで生長するところも、強烈な香りも、また秋冬は地上部がなくなってすっきりするところも好きです。

植え付けてしっかり根付けば手間もかかりませんから、場所があったらぜひ植えてみてください。 

最後までお読みいただきありがとうございます。またのお越しをお待ちしております。

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