昨年10月に当ブログの芍薬の記事から画像・文章・タイトルを盗用しているメルカリユーザーを発見し、何度もメルカリに削除申請を出して対応してもらいました。著作権侵害による削除申請の方法とメルカリの対応について解説します。
目次
メルカリのユーザーによる著作権侵害行為
現在マスクの転売で話題のメルカリですが、昨年10月、当ブログから画像と文章とタイトルを盗用してメルカリで芍薬を販売している人がいるのを発見し、何度も削除申請を出していちいち削除してもらうということがありました。
下記の芍薬の記事です。
芍薬(シャクヤク)の育て方。秋に植え付けて初夏に豪華な花を楽しもう、の巻
画像・記事タイトルを盗用
このメルカリユーザーがわたしのブログの画像とタイトルを使用するのは次のような理由からです。以下、画像を引用して説明いたします。
たまたまGoogleで「芍薬、ホームセンター、苗」というキーワードで検索したところ、このような検索結果になっていました。
検索結果の右側にあるメルカリの広告をご覧ください。画像と商品のタイトルがわたしの記事と完全に一致しています。まるでわたしが販売しているかのようです。
「あれ、わたしメルカリやってたっけ?」と一瞬思いました(笑)。
ちなみにこの検索キーワードは、たいした流入数ではないものの、平均掲載順位1.3位になっています。
検索結果や記事内にキーワードを利用して自分の商品が表示されるようにして、自分の商品への流入を増やすことが目的なのです。
商品説明にも文章を盗用
商品説明の文章もブログの記事からパクっています。
当ブログの冒頭文:
庭にある植物のなかで、わたしが一番美しいと思うのが芍薬(シャクヤク)です。花の大きさや豪華さではバラに負けていないのではないかと思います。
シャクヤクは9月〜11月が植え付け・移植の適期。小さい安い苗でも、数年経てばたくさんの花をつけてくれます。
商品の説明文:
何年も育てている大株です。
花の大きさや豪華さではバラに負けていないのではないかと思います。
シャクヤクは9月〜11月が植え付け・移植の適期。小さい苗でも、毎年株分けしていけば数年経つとたくさんの花をつけてくれます。
ほぼ一致します。
またこのあとに「花期が終わっているため色の指定ができない」と書いてますが、同じ品種の芍薬を持っていないわけですから当たり前です。
画像と同じ芍薬が届くと思って買った人はお気の毒ですよね。高いし。ホームセンターなら400円くらいです。
同一商品が購入者のもとに届かないということは、消費者保護の観点からも問題です。
メルカリへの削除申請方法
メルカリへの削除申請はこちらのお問い合わせフォームから出すことができます。メルカリに登録する必要はありません。
お名前欄はペンネームで大丈夫でした。著作権侵害の事実を証明する証拠(ブログの記事URL)などを添えて削除を申請します。
重要なのは削除してほしい商品ページのURLをすべて記載することです。「芍薬の画像を削除してください」というようなリクエストには応じてくれません。ほかに同じ内容の商品ページがいくつもあっても、記載したURLの削除しかしてくれないのです。
こちらが被害者なのに面倒な仕事までさせられて、まったく理不尽ですね。
削除申請を出すと、メルカリから謝罪と「調査のうえ適宜対応する」というメールがきます。「調査結果や対応内容については個別にご案内しておりませんので、あらかじめご了承ください」と書かれています。
そしてすぐに商品は削除されるのですが、また新しく商品が出品されます。その間にも商品は売れていきました。
いくらメルカリに強く言っても、削除後にユーザーがまた新しく出品するので、またこちらで削除ページを指定してメルカリにメールを送らなければなりません。
違法行為であっても抜本的に再発を防ぐことはしてくれません。
またやってる・・・
上記が昨年10月のことでした。
Twitterでご心配くださった方々から優しいことばをかけていただいて冷静になりまして、その後しばらくは見ないようにしていました。
ところが、最近マスク転売でメルカリが話題なので、「そういえばあのユーザーは・・・」とふたたびチェックしてみたところ、同じ人がまた・・・。
画像の盗用はやめてくれたのですが、商品タイトルと商品説明の文章の一部が依然として当ブログから盗用したものであるため、検索結果にまた一緒に表示されています。
記事内にもこのように表示されます。これはわたしがこの前にメルカリを見ていたからであり、すべての人に表示されるわけではありません。
「秋に植え付けて」の部分を消したのは、もう冬だからでしょうね。
いまはメルカリの広告をブロックしているため表示されません。こちらにとっては多少なりとも収益機会の損失になります。
マスク転売もそうですが、このような行為に対して抜本的な対策をとらないメルカリの責任も大きいです。
おわりに
このメルカリユーザーは、植物をたくさん出品していて「熟年ガーデナー」と名乗っています。
自分が何年もかけて育てた植物の写真や、時間をかけて考えて書いた文章が、他人の小遣い稼ぎに勝手に使用されたらどう思うかということが、ガーデナーなのにわからないのでしょうか。
植物を好きな人がこういうことをするのは残念ですね。
サイドバーの「ご注意」も本当はこんな注意書きは書きたくないのです。自分のブログはきれいにしておきたいのです。でも消したらまた始まったのでしかたないですね・・・。
ではまた。
メルカリのユーザーから著作権侵害を受けているブログ記事の芍薬です🌸
自分にとっては思い入れのある芍薬なのです。
絵を描き始めた頃にも描きました。下手ですけど😅
メルカリにもう一度言ってみようかなと思います。
でもまたいたちごっこでしょうね😰#メルカリ pic.twitter.com/CyPSb6Iykw— tabiniwa (@tabiniwa) February 10, 2020
(追記)著作物とは
「著作物」は、著作権法第2条第1項第1号によって「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう」と規定されています。
当ブログの画像および「初夏に豪華な花を楽しもう」「花の大きさや豪華さではバラに負けていないのではないかと思います」といった表現は、「思想又は感情を創作的に表現したもの」に該当し、著作権法により保護される著作物です。
メルカリへの削除申請その後
経緯を詳細に記し、このページのURLを添えて2月10日にメルカリにメールを送りました。
2月12日にメルカリの規約に基づき対応を検討する、というメールがきました。
2月12日と17日にメルカリから当ブログへのアクセスがありました。
2月18日にメルカリからメールで回答が来ました。文章については、著作権を侵害しているかメルカリでは判断できない、とのことです。
また転載元の当ブログの画像について、本当にわたしが撮影したもので間違いがないかと確認がありました(画像には「@tabiniwa」と著作権情報を埋め込んであります)。
さらに本人確認のため、当方の免許証またはパスポートを提出することを求められました。加害者が当方と連絡をとれるようにメールまたは電話番号の提出も求められました。
以上、メルカリの著作権侵害に対する対応でした。