ガーデニング

シクラメンの育て方と夏越しのコツ。長く咲かせて翌シーズンも復活させよう

シクラメン

冬から春にかけて室内園芸の主役となるのがシクラメン。シクラメンは鉢花のなかでは流通量が最も多いそうです。シクラメンは、うまく育てれば半年くらい花が楽しめます。夏越しさせれば、翌シーズンに咲かせることもできます。

シクラメンの育て方のポイント

レストランや公共施設などに行くと、かわいそうな状態のシクラメンを見かけたことありませんか。育て方をまちがうとああなってしまいます。ポイントに気をつければつぎつぎと花を咲かせてくれますよ。

 

状態のいいシクラメンを購入する

花茎がたくさん上がっていて、病気ではないシクラメンを購入しましょう。売り場で水をやりすぎて根元にカビが出ていたりするものは買わないようにしてください。

葉っぱのボリュームが同じでも、次から次へと花があがってくる株と、ちょっとスローペースの株がありますが、その株が持つパワーの差なのではないかと思います。パワーがありそうな株を選びましょう。

 

底面吸水はおすすめしない

最近は減りましたが、昔はシクラメンというと底面吸水の鉢が多かったですよね。うえから水をやると腐るからというのがその理由だそうですが、底面吸水は不織布が水を吸い上げて、つねに土が濡れていることになるので、むしろ注意しないと多湿になるんじゃないでしょうか。

植物の根というのは、土が乾いた状態のときに水を求めて伸びていくものなので、つねに土が一定の湿度を保つ底面吸水鉢は、あまり良くないと思います。

普通の鉢で水やりをするときでも、受け皿に水をためないようにしてくださいね。これは他の植物でも同じです。

シクラメン

 

置き場

室内の日当たりがいい場所に置きます。生育適温は10度から20度くらいです。

暖房のガンガンに効いた部屋は苦手です。とくに夜間は寒くなるホームセンターなどから買ってきて、すぐに暖かい部屋に置かないほうがいいと思います。「この部屋、暑いんですけど・・・」と調子を崩すかもしれません。徐々に慣らしたほうがいいと思います。

夜間は少し温度が下がる場所がいいと思います。うちは5度前後まで朝方に室温が下がります。別の場所に置いているシクラメンは、西側がガラス張りで西日がすごく、夜間にはかなり寒くなるのですが、「まあ〜、まだ咲いてるの〜」といわれるくらい長く咲きます。

 

水やり

あまり頻繁にあげると腐ったり病気になったりしますから、土がしっかり乾いたらあげてください。

たまに水やりを忘れて花がぐた〜っとなっても、水をやればまたピンと立ってきますから、水やりを忘れることよりも、あげすぎによる根腐れに気をつけてください。ときどき液肥をあげると、花がたくさんつきます。

 

夏越しのポイント

シクラメン

夏越しして復活したシクラメンです。12月に入って花芽がたくさんできてきました。小さめの鉢のシクラメンで、数年前に298円で購入しました。

なかなか新しく買ってきたもののように早くからボリュームたっぷりには咲きませんが、生きているものをまだ咲くのに捨てたくないですよね! そこで夏越しのポイントを解説します。

 

置き場

夏の暑さが苦手ですから、できるだけ涼しいところに置きます。わたしは夏の間は北東の窓辺に置いています。南や西向きの出窓は意外と高温になりますから気をつけてください。

 

水やり

葉っぱの数に応じます。葉っぱがあるならときどき水をあげてもいいですが、葉っぱが少ないときにはあまり水を吸い上げませんので、土が加湿にならないようにしてください。水を切ると完全に葉っぱがなくなります。

葉っぱがなくなっても枯れたわけではないので、そのままにしてください。葉っぱがない状態のときに水をやると腐ると思います。押してみて球根がブヨブヨしたり、コバエが出てきたりしたら腐っています。

シクラメン

9月に入って葉っぱが増えてきたら、少しずつ通常の水やりを開始します。ときどき液肥(ハイポネックスなど)をあげると育ちがよくなります。

追記:今年2018年は夏の間も葉っぱが枯れなかったため、乾かし気味に水やりをしていました。現在9月下旬のようすです。

シクラメン

猛暑だったのに、夏越し大成功でした。早く花が楽しめそうです。

水を切って休眠させた2017年と比較すると立ち上がりが早いです。涼しい場所で蒸れずに管理できるならば、休眠させなくてもいいと思います。窓辺が暑いとか、球根や根が蒸れやすい条件が揃っている場合には水を切って休眠させたほうがいいと思います。

大事なのは株の状態を見て、葉の数に応じて水やりの頻度を調整することです。

シクラメン

こちらは水が足りないので少々クタッとしていますが、早くも花が咲きそうです。

その後のシクラメンのようすについては下記の記事に書きましたので、よかったらこちらもご覧ください。

シクラメン

翌年5月初旬になってもまだこんなに咲いています。1ヶ月に1回程度液肥(ハイポネックス)をあげていました。シクラメンはかなり肥料を必要とするので、液肥をあげないと花が咲かなくなります。液肥のほうがすぐ効きます。

 

2つの夏越し方法の比較

夏越し方法メリットデメリット
休眠させる(水を切る)蒸れて腐るのを避けられる開花が遅くなる
休眠させない(水を切らない)開花が早い腐らせてしまう可能性がある

どちらがいいかはお住いの地方、品種、株の状態によって違うと思います。水をやる場合でもごく少量をたまにやる程度にしたほうがいいです

 

植え替え

植え替えする場合は土は落とさないほうがいいと思います。根を傷めてしまうと根腐れしやすくなります。うちのシクラメンは植え替えしていません。なぜ? 面倒くさいから(笑)。もっといい土に植え替えて肥料も入れたほうがボリュームが出るのかもしれませんが・・・。

植え替えないと咲かないというわけでもないので、元気でない場合には、無理にしないほうがいいと思います。

 

おわりに

売っているシクラメンは、花農家さんが早めに大きく育てて販売しているので秋から咲きますが、休眠させて夏越しした株は9月からの再スタートですから同じようには咲きません。豪華な株は購入することにして、リサイクル組もかわいがってあげてください。

ではまた。

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