多肉植物

ユーフォルビア峨眉山の育て方。ポイントは冬の温度と水やり頻度です

ユーフォルビア峨眉山

肥大した茎から子株がぽこぽこ出てくるユーフォルビア峨眉山。小さいパイナップルが密集しているような見た目がおもしろい植物です。丈夫で手間がかからないので、一人暮らしで留守中の水やりが心配な人にもおすすめ。育て方のポイントを解説します。

ユーフォルビア峨眉山(Euphorbia “Gabisan”)

ユーフォルビア(Euphorbia)とはトウダイグサ属の英語通称ですが、一般的に日本でユーフォルビアという場合、多肉植物のユーフォルビアと庭植えの園芸植物のユーフォルビアを指すことが多いです。

ユーフォルビア峨眉山

峨眉山は「がびさん」と読みます。中国四川省にある山のことです。巨大火成岩岩石区という地質学上重要な場所で、世界遺産にもなっている霊山だそうです。あ〜、なんか確かにそういうイメージですね。景色が見える。名付けた人は物知りというか、いいセンスしてますね。

峨眉山は、多肉植物のユーフォルビアの一種で、肥大化した茎を特徴としています。よく似たものに蘇鉄麒麟(ソテツキリン)があります。蘇鉄麒麟がわりと上に細長く伸びていくのに対して、峨眉山は仔吹きしながら横に広がっていきます。

 

峨眉山の成長

この峨眉山は5年半前に購入しました。500円くらいだったと思いますが、成長の遅い植物なので値段は大きさによって違います。ホームセンターでもたまに見かけます。それほど珍しいものではないです。

ユーフォルビア峨眉山

赤いのは緋牡丹です。これは2年後くらいに下の三角柱が干からびてきてダメになってしまいました。この陶器の鉢は土の乾きが非常に悪く、このあと植え替えました。まだ多肉植物のことがよくわからないので手探りでした。

ユーフォルビア峨眉山

そして今の峨眉山くんがこちら。5歳半。成長速度はどうなんですかね。鉢を大きくすればもっと大きくなるのかな。でも小さいほうがかわいいかもね。

 

峨眉山の育て方

峨眉山の育て方は、基本的には他の多肉植物と同じで、乾きのよい土に植えて、風通しのよい明るい場所で育てます。

ユーフォルビア峨眉山

春から秋

春から秋は下記の2点に気をつけるだけですくすく育ちます。

  • 屋外のやさしい陽射しのあたる場所
  • 水やりは土が十分に乾いたら(やりすぎに注意)

寒くなったら早めに屋内に

晩秋に少し寒くなってくると、葉が少し枯れてきます。下葉が黄色くなってきたら、これが「寒いよ〜」というサインなので屋内に取り込み、明るい窓辺に置いてあげましょう。あまり暗いところに置くと徒長するかもしれません。

ユーフォルビア峨眉山

室内でも寒いと葉っぱが少し落ちますが、水やりは間隔をあけて控えめにします。ユーフォルビアは水分をたっぷり蓄えているので、水やりが足りなくて枯れることは、よほどのことがないかぎりないです。

小さい葉っぱが全部落ちてしまっても、春に暖かくなるとまた生えてきます。ただ、できれば冬のあいだも落葉させないほうが、春のスタートダッシュが早いと思います。できるだけ暖かくて明るい場所に置いてあげましょう。

 

冬の水やり

上にも書きましたが、冬の水やりは、置き場所や状態をよく見て、頻度や量を調整してください。寒い地方では、暖かい日にすぐ乾く程度にしたほうがいいでしょう。迷ったらやらなくても、大きい株ならそう簡単に枯れません。

あまり水を切り過ぎても葉が落ちますので、置き場所の温度や峨眉山の様子を見て調節してください。新しい葉っぱが冬でもたくさん出るようなら生育しているので、水をあげても問題ないでしょう。

ただ日光が足りない場所で水を頻回にあげると徒長しますし、あまり必要としているわけでもないので、「今日は季節外れに暖かいなあ〜」という日に発作的に水をあげる、という感じでも大丈夫です。

ユーフォルビア峨眉山

1月下旬の峨眉山です。水が足りないのか寒いのかわかりませんが、少し下葉が枯れてますね。でも先端からは新しい葉が出ています。このように最初は葉っぱが黄色くなって、やがてカラカラになって枯れます。黄色くなってもその水分を利用しているので、枯れるまでとらないほうがいいです。

また寒くて葉がすべて落ちてしまった場合は、葉から水分の蒸散がないので、根腐れに注意が必要になります。できるだけ暖かい場所に置いて、葉を落とさないほうがいいです。

わたしの場合、一年を通じてたまにしか水をあげていない気がするのですが、ある程度の大きさがあればそれで枯れることはありません。やりすぎて腐らせてしまう人のほうが多いと思います。

ユーフォルビア峨眉山

台風で屋内避難したときの写真です。10月で暖かいので黄色い葉っぱはありません。日光を十分に浴びているので葉がしっかりしています。

挿し木などの小さい株は、寒くて葉や根が枯れてしまうと春までもたないかもしれないので、ある程度のサイズのものを春から夏に購入したほうがいいです。わりと成長が遅いタイプの植物なので、根がない状態のものはとくに注意が必要です。

ユーフォルビア峨眉山

たまに小さい茎を折ってしまって土に挿しておくのですが、時期が悪いと根が出なくて、小さいものほどしぼんで枯れてしまいます。小さいもののほうがトラブルは起きやすいです。

ユーフォルビアは茎を切ると白い液体が出てきますが、人によってはかぶれるので触らないようにしましょう。

 

まとめ:峨眉山の育て方のポイントは3つ

  1. 風通しのよい明るい場所に置く
  2. 寒くなったら屋内に
  3. 水のやりすぎに注意

 

おわりに

以上、ユーフォルビア峨眉山の育て方でした。簡単ですね。水やりを忘れる人や留守がちな人にぴったり。

葉が黄色くなって「寒いよ〜」と言い始めたら、室内に入れてぬくぬくさせてあげてください。

日の当たる縁側とかポカポカしたところが好きな、ややおじいちゃんっぽい植物です(笑)。寒さに気をつけて、毛が落ちないように、じゃなかった、葉が落ちないようにしてあげましょう。

おじいちゃん子のきみ。きみに向いてる植物だ(たぶん)。

ではまた。

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