11月上旬に茎が枯れたのでカットしたエケベリアローラ。その後、カットしたまま3ヶ月も放置してしまいました。3ヶ月後の2月上旬、どんなふうになっているでしょうか。多肉植物の緊急手術とその後の経過です。
茎が枯れてしまったエケベリア・ローラ
茎がしぼんで枯れてしまうという謎の病におかされたエケベリア・ローラ( Echeveria “Lola”)」。
ローラ きみは なぜに〜。
ローラ 茎が 枯れた〜。
下のほうがしぼんで枯れて、根から水を吸い上げられず、途中からもう根を出しています。
茎が伸びすぎて曲がっているために負担がかかったのかもしれません。あるいは茎が日焼けして傷がつき、そこから雑菌が入ったのかもしれません。いずれにしても、茎がなんらかのダメージを受けているようです。
茎をカット
鉢から抜いて見ると、根も枯れているようでした。悪くなっている部分を取り除きます。
まず根のところまで切ってみましたが、根が出ているあたりも芯が黒くて怪しい状態なので、そこも全部切ってしまいました。
顕微鏡で見てみると、これはおそらく最近流行している「新型クキガレウイルス(novel kukigarevirus)」ですね。WSO(World Succulents Organization)事務局長は、このような局面では思い切った予防的措置が被害の拡大を防ぐと言っています。
デマに惑わされないでください(笑)。
黒いところがなくなるまで切りました。残った部分もあまりいい色ではない気がしますが、とりあえずこのくらいで。
蒸し暑い時期は、黒いのがあっという間に広がり、救命できないこともあります。ただその場合は、わりと下からではなく上から腐る気がします。症状的には似ていても、原因は違うのかもしれません。
カット直後は茎から水分が出るので乾かします。そのまましばらく飾っておけます。
その後は、茎がよく乾き、切った部分が閉じた後に、ベランダのプランターの土の上に置いておきました。が、やはりベランダは暖冬とはいえ寒いのでなかなか根が出てきませんでした。
そこで室内の明るく暖かい窓辺に移動。しばらくしたら根が出てきました。そしてそのままそこに置きっ放しになっていました。
3ヶ月後、2月上旬のローラの根です。ピンクの健康な根がたくさん出ています。葉っぱが枯れてきているのでいいかげんに植えたほうがいいですが、上から見たようすは悪くないです。3ヶ月も水をあげなくても、葉っぱの水分だけで大丈夫なんですね。
花芽まで出ており、普通に成長しています。今年は暖かいので窓辺の温度は20度くらいあるでしょうか。もちろん寒い日もありますけど。春秋によく成長するタイプの多肉植物は、人間が快適な温度が好きだと思っておけばいいんじゃないですかね。
明るいところに置いておいたからか、横から見ても徒長してない感じ。まあでももう植えてあげたほうがいいですね。
茎をカットするときのポイントまとめ
- 思い切って悪い部分は全部取り除く
- 風通しのよい明るい場所に置く
とくに雑菌が原因だと思われるケースは、よく乾かして蒸れないようにしないと再発する可能性があるかもしれません。ある程度大きさがあれば、急いで植えて水をあげなくてもそう簡単に枯れません。
おわりに
エケベリアローラの緊急手術とその後の経過でした。一番大事なのは、よく観察して早めにトラブルに気付いてあげることです。あまりにも悪い状態だと救えないこともあるので、早めの対応が大事です。
ローラ だれが きみを〜。
ローラ こんなに したの〜
わたしです(笑)。
ではまた。