今年初めてチャレンジした落花生。乾燥よりも茹でたほうがおいしいということは聞いていたので、茹でてみることにしました。茹で時間、虫食い、保存方法などポイントを解説します。
育てるのは簡単
春にチューリップとパンジーが咲いていた花壇に植え付けました。チューリップは掘り上げて、大きめの球根は保存しました。=>チューリップを植えよう!球根の選び方、植え付け時期・方法、掘り上げ・保存
植え付け後は放置で元気に育ち、黄色い花が咲きました。購入したのは、ひょろひょろの苗が生えた4連結ポットを1つのみ。横に大きく広がり、約3平方メートルの花壇がいっぱいになりました。
落花生は窒素肥料が多いと葉ばかりが茂ってサヤがつかない「つるボケ」になります。そこだけ注意です。
とても簡単なので家庭菜園にオススメです。
葉が枯れてこないけど収穫
本には葉が少し枯れてきたら収穫すると書いてあるのですが、雨が多いせいかなかなか枯れてきません。しかし、もう10月も終わりなので、そろそろいいだろうということで掘ってみました。
たくさんできているのと、そうでもないのがあります。間隔をもう少し広めにとったほうがよかったのではないかと思いました。つるが地面に着くとそこに豆ができます。あまり混みすぎているとうまく着地できないのかもしれません。
少し虫食いができていますね。葉っぱはあんまり食べらててないのにね・・・。
家庭菜園をやると、虫が好むものとそうでないものがわかりますね。カブの葉っぱとか・・・。
薬を使えば虫食いは防げますが、うちでは食べるものには薬は使っていません。
落花生を茹でる
生落花生を食べたことがないので、茹でることに決定。それに、乾燥させる場合は畑で天日干しにするらしいですが、この雨続きでは、無理・・・。
というわけで、よく洗って泥を落としてから、普通の鍋に入れ、塩を加え、水から茹でました。うちは減塩なので塩は控えめに。塩味がよく効いたほうがよければ、たっぷり入れてください。
ものすごいアクが出ます。家の中がアクの匂いですごいです。
味は、ホクホクした百合根のようで、乾燥落花生とは全然違います。栄養がぎっしり詰まっている感じでおいしいです。カシューナッツみたいに炒め物に入れてもいい感じ。ただ高カロリーなので食べ過ぎには注意。
茹で時間
本には40〜50分と書いてあったので40分ほど茹でました。
結果的に、とくに大きいのは40分でもやや硬めだったり、小さめのは茹ですぎだったり。
家庭で育てたものは大きさがバラバラなので、大きくて網目のしっかりしているものと小さいものを「大・小」または「大・中・小」に選り分けるといいと思いました。あまり小さいのは豆がしっかりできていません。
茹で時間は、硬めがお好みか、柔らかめがお好みかによっても異なるので、できるだけ大きさを揃えて茹で、食べてみて硬さを確認しながら時間を調整するのがよいと思いました。
中〜小サイズの殻をむいて中身をみてみました。左は中サイズ、右が小サイズです。
小さいものほど、殻の内側の組織が薄くなっておらず、水を含んでブヨブヨしているのがわかるでしょうか(豆そのものはブヨブヨしていません)。外からでも触ってみるとやわらかいので、まだ未熟なのだとわかります。食べられますが、ちょっと茹ですぎたようです。
圧力鍋を使えば時間が短縮できますが、蓋が開けられないので硬さの調整が少々難しいかもしれません。できるだけ大きさを揃えたほうがいいでしょう。
虫食い
中の豆が虫に食べられているのは、茹で上がると殻が黒っぽくなりました。殻をむくと中も黒くなっています。茹でる前に明らかに虫食いのあるものは取り除き、茹で上がった後も黒いものがあったら取り除きましょう。
下の写真のように白くてきれいなものだけにすると、食卓で虫と「こんにちは」せずにすむ、と思います。
保存
生茹では乾燥と違って日持ちしないので、食べきれない分はよく乾いてから冷凍保存しましょう。殻つきのまま冷凍庫に入れて冷凍し、食べる前に自然解凍します。
お赤飯パックに4パック分できました。小さいのは、はじいて先に食べてしまいました。冷凍保存したものも、あっという間に食べてしまうでしょう。
野菜づくりに役立つオススメ本
NHKの「やさいの時間」でおなじみの藤田先生の本です。落花生の栽培方法も載っています。
この本さえあれば何でもつくれるというくらい充実の内容で、ありとあらゆる野菜が載っています。プロセスが写真付きで解説されているのでとてもわかりやすく、その通りにやれば成功します。家庭菜園ならば、これ1冊で十分です。
(追記)最近改訂版がでました。うちにあるのは旧版でボロボロなので買い直そうかな。
おわりに
うちのほうは落花生の産地ではないので、落花生の苗もあまり出回っていないのですが、苗を見つけたらぜひ植えてみてください。秋になったらぜひ塩茹でで。ホクホクの落花生が楽しめますよ。
ではまた。