これから花の少なくなる冬がやってきます。ユーウツですよね・・・。冬はどうも布団から出たくなくなるんですよね。誰でもそうでしょうが・・・。
というわけで、冬のユーウツ感を吹き飛ばすため、今年の1月はシンガポールへ飛び、2泊3日でシンガポール植物園とガーデンズ・バイ・ザ・ベイを訪問してきました。冬を前に常夏のシンガポールを振り返りたいと思います。
では第1回目、シンガポール植物園からスタート!
目次
寒い東京から暖かいシンガポールへ
冗談抜きで、1月2月はヤバイんですよね。いま住んでいる部屋は、冬になると日光が入る時間が短いし、サッシに余計な通気孔とかあってエアコンつけてても寒い! とくに雨が続くと「どよーん」とした気分になります。風邪とか引くともうね・・・。とくに東京ドームのラン展までがつらい・・・。
シンガポールは、空はどんよりしていましたが、基本的に半袖でちょうどいい感じ。暖かいっていいな、緑があるっていいな、と冬の日本から行くと思いますね。
シンガポールへは飛行機で約7時間です。JALのマイル(3万マイル)をeJALポイント(4万5000ポイント)に交換してチケットを購入しました。マイルでそのまま発券しても、1月はディスカウントマイル期間中なので3万マイルですが、1.5倍でeJALに交換したほうが、フライトマイルが積算される分だけお得でした。
シンガポール初の世界遺産
シンガポール植物園は、シンガポール初の世界遺産です。2015年に登録されました。シンガポールはガーデンを中心とする観光整備を行っており、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイとならび、その象徴的存在といっていいでしょう。
シンガポール植物園の最大の見所は、国立洋ラン園(ナショナル・オーキッド・ガーデン)です。
シンガポール植物園への行き方
MRTのBotanic Gardens駅の入口から入ると、ラン園までかなり歩くことになります。また世界遺産登録の決め手となったスポットはタングリンゲートからナショナル・オーキッド・ガーデンまでの道沿いにあります。北東の端にあるBotanic Gardens駅から入ってしまうと、南東のタングリンゲートエリアまでかなり歩くことになります。
「地球の歩き方」によれば、タングリンゲートからナショナル・オーキッド・ガーデンへは800メートル(約12分)。ナッシムゲートからナショナル・オーキッド・ガーデンへは660メートル(約8分)です。
ナッシムゲートへ直接行くにはタクシーが必要です。
わたしはオーチャード通りの西の端にあるオーチャードホテルに宿泊したので、植物園の南東の角にあるタングリンゲート(Tanglin Gate)まで歩き、そこから入りました。歩ける距離ですが、暑かったらバスに乗ったほうがいいかもしれません。
オーチャード駅からタングリンゲートまでは徒歩21分。オーチャード駅からナショナル・オーキッド・ガーデンまでは徒歩32分です(Google Map調べ)。
タングリンゲートへのバス
Napier Roadにあるバス停「Opp Singapore Botanic Gardens」でおります。バス停はタングリンゲートの前ではないので注意。通りの反対側の角です。オーチャード駅からの乗車時間5分。
- SBS Transit 7, 105, 123, 174,174e
- SMRT 75, 77, 106, NR8
料金
シンガポール植物園のみなら無料。
ナショナル・オーキッド・ガーデンの入園料
- 大人5ドル
- 学生・60歳以上1ドル
- 12歳以下無料
タングリンゲートから国立洋ラン園へ
ホテルから歩き、タングリンゲートに到着しました。すてきな門ですね。ここから入ってラン園まで歩きます。
ハイビスカスの原種かもしれない何か。当たり前ですが、日本では温室内で見る植物の面々が普通に地植え。ラン園に向けてテンションが上がります。
ゲンペイカズラ(Clerodendrum thomsoniae)だそうです。とてもきれい。日本で見るのとちょっと違う?
こういう彫刻が置いてあったり、湖があったり、すてきな建築物があります。バンドスタンドというところではドレスを着た人が写真撮影をしていました。いいけど、どいてくれないんですよね・・・。中華系の方は自分の写真撮るのすごい好きですよね・・・。
ナショナル・オーキッド・ガーデンの園内をご紹介
きれいな園内をてけてけ歩き、ラン園に到着。観光客でいっぱいです。植物園は無料ですが、ラン園のみ入場料が必要です(入園料)。この手前に売店があります。水を買ったけど、ちょっと高かったような。暑いので水は持ち歩きましょう。
デンドロビウム
入るとすぐがデンドロビウムエリアやバンダのエリア。まずはデンドロ系から。
デンドロ系といってもデンファレですかね。寒さに弱いので、こんなにたくさん見るのはお葬式以来・・・。
どれだったか忘れましたが、日本の山本洋ラン園さんの札がついていました。下の2つのどちらかだったと思います。
タイガーオーキッド
この時期は咲いていませんでしたが、数年前の東京ドーム世界ラン展でも展示されていたタイガーオーキッド(Grammatophyllum speciosum)です。世界で最も大きいランといわれています。でも大きいというのは花ではなく株が大きくなるのよね・・・。で、めったに咲かないという・・・。咲いたら見事でしょうけども。でもめずらしいものなので探してみてください。。異様に図体がでかいのですぐに見つかると思います。
バンダ
では、つぎはバンダ。あっちにもこっちにもバンダ、バンダ、バンダ。
ちいさくてかわいいけど、これもバンダでしょうか?
バンダからは以上です。
いや、忘れてはならない、あれがあった!
シンガポールの国花「バンダ・ミス・ジョアキム」
このランは、1893年にシンガポールで初めて交配されたランで、シンガポールの国花になっています。ちょっと変わった形をしていますね。ラン園の外にもありますので探してみてください。
VIPガーデン
つぎにシンガポールを訪問した偉い人にちなんだランが展示されている、Burkill Hallとその後ろのVIPガーデンへ。
では問題です。
このランは誰にちなんで名付けられたでしょうか? 5秒以内に答えてください。ヒント:アメリカの元偉い人。
ピッ
ピッ
ピッ
ピッ
ブー
正解はオバマ大統領とミシェル夫人です。名前はDendrobium Barack and Michelle Obamaです。シンガポール首相がホワイトハウスを訪問した際にプレゼントしました。シンガポールとハワイのデンドロをかけあわせたものだそうです。
これも誰かの名前がついているはずなのですがわかりません。でもきれいですね。このほか雅子さまやダイアナ元皇太子妃のランがありました。
ミストハウス
ミストハウス内にはファレノプシスやカトレアが展示されています。ここはなぜか人がいっぱい。なんか普通な感じがしたんですけど・・・。カトレアは少ないです。
クールハウス
なかはひんやり。通路になっていてあまり広くはありません。
ここも人多め。そんなにランは咲いていませんが、上を見ると・・・。
キターーーーーー! 原種系デンドロビウム。シルシフローラムさんとデンシフローラムさんかな〜。うちに数年前に購入した小さいシルシフローラムがあるのですが、あと何年かかりますかね。
ブロメリア
その隣にあるのが、まったく人が来ないブロメリアエリア(笑)。暑いところから来た人には普通すぎるのでしょうか。
ウスネオイデスのカーテンがきれいです。
オンシジウムのゲート
最後にオンシジウム・ゴールデンシャワーのゲートを通って入り口に戻りましょう。
その他の植物
ランだけでなく観葉植物もかっこいいです。ドラセナ? この赤がいい! 日本でも売ってそうだけど、元気がいいですね。
なんでしょうこれ。見たことあるような、ないような。たぶんランですね。
落書きしすぎ。ここまでくるとアート。いいんでしょうか。
レインフォレストを歩く
ラン園のあとレインフォレスト・トレイルを歩き、タングリンゲートへ戻りました。レインフォレストにはシンガポールの原生林がそのまま残されています。都市化される前のシンガポールってこんな感じだったんですね。めずらしい鳥が巣をつくっていたらしく、バードウォッチングの人もいました。
このほか水辺や芝生のエリア、レストラン、カフェ、ギフトショップがあります。週末だったので地元の人や観光客でにぎわっていました。レストランもカフェもいっぱいだったので、週末に来るならお昼をまたぐ時間帯は避けたほうがいいかもしれません。
所要時間
全エリアを見るとしたら1日でも足りないと思います。
ラン園は1時間か、長くても1時間半ほどでしょう。
わたしはタングリンゲートから入ったので往復で30分、ゆっくりラン園を見て、熱帯雨林を歩いて、全部で3時間ほどだったと思います。
終わりに
お出かけの前には最新の情報をシンガポール植物園公式サイトでご確認ください。
冬には暖かいシンガポールに行って気分転換はどうですか?
わたしもなんだかまた行きたくなってきました・・・。