植物の育て方

バラの病気・根頭癌腫病が発生した悲しいお話。さらば、ジャンヌダルク

ジャンヌ・ダルク

バラに発生する恐怖の病気、根頭癌腫病。アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)という細菌の感染によって引き起こされ、コブを形成し、生育不良の原因となるばかりでなく、ほかのバラにも感染し、土壌も汚染するという怖い病気です。

庭いじりをするようになって20数年ですが、わたしにとって初めての癌腫との遭遇です。

品種は、数年前に国際バラとガーデニングショーで一目惚れしたジャンヌダルク。2年前にホームセンターで偶然見つけて購入したのですが、最初から生育が悪く、一度も元気にならないままのお別れとなってしまいました。


ジャンヌダルクとの出会い

「癌腫になりました。切って捨てました」ではあまりにも悲しいので、追悼の気持ちを込めてジャンヌダルクとの出会いからお話しさせてください。

出会いは2014年の国際バラとガーデニングショー。モンドリアンがテーマのガーデンで使用されていた黄色いバラに一目惚れしました。

国バラ・モンドリアンの庭

後から調べてジャンヌダルクという名前だということがわかったのですが、ヤンスペックというオランダの会社の品種であまり出回らないバラのようでした。

そして2年前の春先だったと思いますが、ホームセンターでジャンヌダルクの苗を発見。あまり元気がよさそうではなかったのですが、これを逃すと買えない気がして、思い切って購入しました。

いまだったら元気いっぱいではないバラは買わないのですが、バラ初心者でしたし、まだ寒い時期だったので、暖かくなれば元気になるだろうと思ったのです。

ところが、一回り大きな鉢に植え替えるときに気になるものを発見。根元に小さなコブのようなものができていました。

「これはまさか・・・」

癌腫のことは知っていたので嫌な予感がしました。でもまだ確信は持てなかったので、そのまま植え替えて育てました。

しかし案の定生育が悪く、昨年は、何回か咲いてくれましたが、本来の色よりも白っぽく、小さな花でした。

虫にも弱く、オルトランをまいてもカイガラムシがびっしりついてしまいます。癌腫のせいで薬の成分を吸い上げられなかったのだと思います。

在りし日のジャンヌダルク

 

そして2度目の夏を過ぎ・・・

枯死寸前であることは否定しがたい事実となりました。初めて見るものなので癌腫かどうかは確信が持てないのですが、それ自体が何かの生き物のような大きなコブができていました。

悩んだ末に、思い切って引っこ抜きました。

癌腫かもしれない何か

根が少ししかありません(涙)。葉っぱも先の方にしかありません。左側の枝は枯れています。

「マジで枯死する5秒前」。ちーん。

というわけで、断腸の思いでジャンヌダルクにお別れしました。火あぶりではなくギロチンです。

ほかのバラに感染するのは避けなければなりませんし、遅かれ早かれ枯れると思ったからです。外からいくら殺菌しても内部の細菌が死滅するってことはないんじゃないかと・・・。

 

処分方法

焼却処分する、というのをよくみますが、庭でゴミを燃やすのは禁止されている自治体が多いですよね。うちは庭のゴミは堆肥化しているのですが、細菌が感染したバラをそこに投入するわけにはいきませんので、ハサミで細かく切って燃えるゴミに出しました。

その後、ハサミは念のために消毒しておきましたが、ハサミで簡単に感染するならばすでに感染しているはずですし、土壌中に普遍的にいる細菌なので、あまり意味はない気がしました・・・。

 

ジャンヌダルクの犠牲から得た教訓

今回の経験からつぎのようなことを思いました。

 

丈夫な品種を選ぶ

花を見て選んでしまいがちですが、これからは耐病性も重視して品種を選びたいと思います。丈夫な品種のほうが癌腫にかかりにくいのではないかと思うからです。まあ、ジャンヌダルクも耐病性があるってことにはなっているんですけども・・・。

モーリス・ユトリロ

今年購入したデルバール社のモーリスユトリロは夏のあいだも咲き続けてめちゃくちゃ元気。

ほとんど薬をかけていないのに、黒星病が発生していません。しだれ桜と柿の木があるためアメリカシロヒトリが夏になると大発生し、バラもその被害を受けるはずなのですが、葉っぱに毒でもあるのかというくらいに食べられていない・・・。このままこの調子でいけばいいですけどね。

 

マチルダ

マチルダもとても丈夫で、今年はたくさんの花をつけてくれました。うちで一番見事に咲きます。最初はそんなにきれいでもないと思ったのですが、年を経るごとにきれいになっていくような気がします。つぼみが開ききる前が一番きれいです。ただすぐ隣にある花梨に最近カミキリムシが入ってしまったので嫌な予感が・・・。

マチルダとランタナ

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元気がなかったら買わない

「これを逃したら」と思っても元気がない株は買ってはいけない。買わない勇気。バラ栽培の成功は、苗選びが重要だということを、ジャンヌ・ダルクの犠牲から学びました。

 

新苗を購入する

ジャンヌダルクは大苗だったのですが、これからは、できるだけ新苗を購入したいと思います。新苗のほうが出荷前に病気に感染する機会が少ない、と言えるのかどうかはわかりませんが、新苗のほうが安いので病気だったときにダメージが少ないと思います。

 

バラ栽培におすすめの本

テレビやガーデニングのイベントで良く見かける小山内健さんの本です。表紙のバラがきれい。

難波光江さんのお庭を撮影した本です。ポタジェの本ですがバラのページもあります。美しくてため息。うちの庭は程遠い。和風だし。ポタジェっていうか畑だし。

バラの庭はすてきですが、なかなか難しいですね。ジャンヌダルクという名前が悪かったのかもしれません(笑)。

でもバラがあると庭が華やかになるのも事実。あきらめずに理想のバラを探しつづけたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。またのお越しをお待ちしております。

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