多肉植物

8つの条件下で多肉植物の挿し木・葉挿し発根実験。真っ暗でも発根するの?の巻

多肉の発根実験

多肉は真っ暗なトイレでも発根するのか? レフレクサム、虹の玉、姫秋麗を明るさの違う場所に置いて発根実験をしたところ面白い結果になりました。


多肉の発根実験:適した明るさは?

多肉植物の育て方の本には、挿し木や葉挿しは「明るい日陰に置くといい」と書いてあることが多いですが、多肉が発根する明るい日陰とは照度(ルクス)で言うとどの程度の明るさなのでしょうか。

挿し木や葉挿しにいい季節なので実験してみました。

多肉の挿し木・葉挿し

実験対象は、たくさんある姫秋麗とレフレクサムと虹の玉です。姫秋麗とレフレクサムは茎をカットしたもの、虹の玉と姫秋麗は葉っぱをいくつか。

以下の8つの場所に分けて、瓶のフタの上に置きました。

  • トイレ(窓なし)
    窓がないので電気をつけないと真っ暗です。 
  • 南側の部屋(窓際の日向)
    晴れた日は強い日光があたり、5000ルクス。曇りの日は2000ルクス。
  • 南側の部屋(窓から少し離れた日陰)
    時間帯によってかなり違う。800ルクスから1800ルクスくらい。見た目よりも意外に暗い。
  • 北側の部屋(窓際)
    これも時間帯によってかなり違う。800ルクスから1800ルクスくらい。北なのに意外に明るい。ただ明るい時間帯は短い。
  • ベランダ(日陰・ときどき直射)
    南向きベランダのため完全な日陰ではない。日陰に入っているときは5000ルクス前後。日光が当たれば天気によって5万ルクスから10万ルクス。
  • ベランダ(日向・直射日光多め)
    晴れの日は10万ルクスを超える。今日は12万ルクスあった。ただし実験開始後の天気はあまり良くない。
  • ベランダ(ガラスフェンス内側、プランターの土の上)
    晴れの日正午4万ルクス。直射日光が当たる時間帯はもっと高くなる。
  • ベランダ(直射日光のあたるゼラニウムの鉢の上)
    晴れの日正午6万5000ルクス。日陰に入る時間帯はもっと低くなる。

ずっと日照が一定ではないので、だいたいです。

実験を開始したのは18日前の4月9日。うちのしだれ桜(ソメイヨシノより遅い)が咲き始めた頃でしたが、その後、急に冷え込み、北のほうでは雪が降ったところもありました。おととい、きのうもちょっと寒くて、4月末なのに起きたら窓が結露していました。

 

実験結果

まずトイレです。真っ暗なところでも多肉は発根するのでしょうか。

トイレで発根した多肉

発根しました。茎カットの姫秋麗もちょこっとだけ発根しています。葉挿しは根っこが出ていますが、発芽の兆しはまだありません。

電気さえついていない真っ暗なところでも発根するんですね。多肉だからこそなのかもしれません。ただし、かなり徒長しています。明るいところと違って形が崩れてしまいます。

つぎに南の部屋の窓際です。窓枠の上に置きました。

多肉の発根

発根しています。形も崩れていません。ただし、室内のものでは発根は最も遅かったです。窓に近いので寒かったか? 

姫秋麗の葉挿しは、芽が出ていますが、根は出ていません。姫秋麗は虹の玉に比べると遅いですね。

つぎに南側の部屋の日陰です。窓から少し離れた場所で、測ってみると意外と暗いです。時間帯によっては北側の部屋のほうが明るいです。

多肉の発根

これは発根は早かった気がします。でも日向に追い抜かれそうな感じ。やはり暗いので少し形が崩れています。

次に北側の部屋の窓辺です。すりガラスなので夕方になると西日が差し込み意外と明るいのですが、明るい時間帯は短いです。また寝室なのでカーテンを閉めているときは真っ暗になります。

多肉の発根

暗いので少し徒長して形が崩れています。虹の玉の葉っぱが1つしか発根していません。姫秋麗は発根も発芽もしていません。真っ暗なトイレのほうが発根しているというのはどういうことでしょう? 寒かった?

次にベランダです。これも意外な結果になりました。まず完全な日陰ではないですが、日陰になる時間が多い場所です。

多肉の発根

レフレクサムが少し干からび気味になりました。日向よりも日陰のほうが干からびたのはなぜでしょう。姫秋麗はほんの少しだけ発根。葉挿しは発根していませんし、芽も出ていません。寒い日と暑い日が交互に来るような天気だったので、過酷だったのかもしれません。

次に、直射日光があたるベランダの床の上に直置きしたものです。時間によっては日陰にもなりますが、ほぼ日向です。

多肉の発根

姫秋麗は発根していませんが、もう少しで出てきそうな感じです。姫秋麗の葉挿しは芽が出ていますが根は出ていません。虹の玉も沈黙。

レフレクサムは下になっていた側からのみ発根しています。成長ホルモンは暗いほうへ移動するという性質がありますが、おそらくそのためでしょう。

日陰よりも日向のほうがいい状態に見えるなあ・・・。寒い日もあったので、日陰だと温度が低すぎたのでしょうか。

次にベランダにある鉢とプランターにの土に挿したものです。まずはプランターです。マンションのガラスフェンスの内側なので、少し日差しが遮られます。レフレクサムはもうどこでも発根することがわかったので、なしで。

多肉の発根

姫秋麗の挿し木は少し発根しています。葉挿しは虹の玉だけ発根しています。

つぎに長時間直射日光のあたるゼラニウムの鉢に挿したものです。

多肉の発根実験

ほぼ切ったときのままです。姫秋麗の葉挿しは芽が出そうな雰囲気になってきています。

 

大きな挿し木はよく発根

同じときに上記のプランターに挿しておいたほかの多肉植物の発根状況を見てみましょう。

先ほどから繰り返していますが、南向きベランダのガラスフェンスの下に置いたプランターで、遮光も何もしていないので時間帯によっては直射日光もあたります。

レティジア

こんな感じです。真南は日陰が少ないです。東向きベランダのほうがこれからの季節は育てやすいかもしれません。

このレティジアは2、3日南の部屋の日陰に置いていたら、すぐに葉っぱが開いて徒長しはじめました。

多肉植物挿し木の発根

全部発根しています。真ん中がレティジアで、上から時計回りにオーロラ、レフレクサム、虹の玉、ジェイドポイント、虹の玉の茎、夕鶴、虹の玉、ダーリーダールです。

オーロラ 発芽

オーロラです。実験に使った姫秋麗だけなぜ遅いのかよくわかりませんが、小さいからでしょうか。写真を撮りませんでしたが、レフレクサムも発根しています。もう要らない・・・。

 


考察

形が崩れるものの、トイレのような真っ暗なところでも発根するのは意外でした。それだけ多肉はエネルギーを蓄えているということなのでしょう。ただ発根は早くても発芽の兆しはまだありません。

多肉植物の発根実験

今回実験をしてみて思ったのは、明るさだけでなく温度も重要なのかもしれないということです。最低最高温度の測定は、温度計をたくさん揃えないといけないのでやりませんでしたが、できたらまたやってみたいです。

基本的には、明るさと温度がほどほどなのがいい感じですかね。小さい葉挿しは、屋外に置くなら土の上のほうが干からびないと思います。

現段階では、発根は暗いほうが早いけれども、発芽には明るいほうがいいのかな、という印象です。日向に置いたレフレクサムも下になっていたほうから一斉に発根しています。成長ホルモンは新芽で盛んに生成されて暗いほうに移動するので、それで暗い側の発根が促進されたのではないかと。

要するに、お尻が暗いのが肝心なのかなと。

レティジア 発根

レティジアのお尻。また、横にしておくよりは縦にしたほうがいいです。成長ホルモンは重力の作用を受けるからです。

大きめのカット苗ならば乾燥して干からびることもそうそうないでしょうから、春か秋ならば、ほどほどに明るい場所の土の上に置けばいいんじゃないでしょうか。

小さい葉挿しは、南の窓辺が、発根は遅いもののその後の成長はいいので、今の時期なら日の当たる温かい窓辺がいいのかなと思います。2000ルクス以下だと徒長するかも。

外の日陰は、目で見た感じは明るい気もするのですが、晴れの日の正午でも意外と暗く(5000ルクス前後)室内の窓辺とそれほど変わりません。夜間は冷えるので、室内のほうがこの時期はいい結果になったのでしょう。

またプランターは晴れの日の正午に3〜4万ルクスなので、ガラスフェンスが直射日光(12万ルクス)を約3分の1以下に遮光しています。日陰に入れるよりも直射日光を遮光ネットで遮るのが一番いいのかもしれません。洋ランの遮光に近いですね。

以上のように、多肉解説本の「明るい日陰」は、「遮光した日向」と解釈したほうがいいのかな、という気がしました。

 

おわりに

こうして実験してみると新しいことがわかって面白いですね。品種や条件によって結果はいろいろ変わると思うので、ぜひやってみてください。

明るさの測定は照度計という測定機器が必要です。わたしが持っているのはこれとそっくりですが、白いロゴだけ違います。ランのために買ったのですが、遮光が必要な植物を育てる場合にいいですよ。

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ではまた。

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