イギリス

ウェールズにある「ラピュタのモデル?」ポウィス城に行ってみた、の巻

ポウィス城

ウェールズで訪問したもう1つのガーデン、ポウィス城(Powis Castle and Garden)をご紹介します。もこもこのイチイの生垣を特徴とする、テラス式のガーデンが見所です。


ポウィス城はラピュタのモデル?

ジブリのアニメ映画『天空の城ラピュタ』はウェールズ地方をモデルにしているそうです。公式サイトでは「ウェールズ地方」としか書いていないそうですが、ウェールズ北西部にあるカナーヴォン城はまちがいなくモデルになっていますね。

ポウィス城

このポウィス城もモデルと言われることの多いお城です。わたしはアニメファンではなく、ラピュタも1回見たような気がするだけなのですが(笑)、このお城は以前写真を見たときからずっと行ってみたいと思っていました。

 

イチイのトピアリー

ポウィス城

ジブリっぽいといえばジブリっぽいような気もしないでもない、イチイの巨大な生垣(トピアリー)がたくさんあります。近くで見ると相当大きく、木の内側は空間になっていて、中に入ることもできます。

植えられたのは1680年で、それから1世紀ほどは当時流行だった幾何学型のガーデン様式にあわせてコーン型やオベリスク型に刈り込まれていました。

その後、ビクトリア時代には周囲の景観に溶け込ませるランドスケープ(風景)スタイルのガーデンが流行となり、1780年代からは刈り込みをしないで自然の樹形のままになっていました。

現在は、再び刈り込みが行われるようになり、現在のようなドーム型のスタイルになっています。

 

急斜面のテラス式ガーデン

小高い丘の上に城が築かれているため、ガーデンは斜面にテラス状につくられています。

ポウィス城

ガーデンに入るとこんな渋い色のアイリスが。雰囲気があってすてき。ほしい。

ポウィス城

一番上のテラスは、先ほど紹介したもこもこのトピアリーが並んでいます。下に降りていきます。

ポウィス城

一段下のテラスです。かっこいい彫刻が庭に向かって配置されています。イタリアや南仏の影響を感じます。

ポウィス城

この藤がまだ咲いていてよかった! ちょっと色褪せていますが、もう咲いていないと思ったのでラッキーでした。訪問日は5月30日です。

ポウィス城

ガーデンを右手のほうは、こんな感じ。この写真では見えませんが、奥に小さな池と氷室があり、散策路が続いています。小道を登っていくと正面が高台になっているので、城がとてもきれいに見えます。

ポウィス城

左手にはいくつかに区切られたガーデンがあります。時間が4時間半しかなく(普通は十分ですが)、城の内部も見学したいので、まずはこちらを先に見学することにしました。

テラスを下へ降りていきます。

ポウィス城

後ろはオランジュリー。冬に寒さに弱い植物を管理するための場所です。クンシランなどが置いてありました。

イタリアやフランスの幾何学式庭園の影響が濃いので、スタイルとしては古いのでしょうが、一周回って新しい、みたいな。

ガーデンの構造的にも面白いのですが、植物もよく手入れされていて、ガーデナーの人たちが一生懸命働いていました。

ポウィス城

さらに下に降りるとボーダー花壇になっています。まだ咲いていないものも多かったので、このボーダー花壇は初夏が最もいい時期なのかな。

ポウィス城

これ最近よく見る。なんだっけ。去年、ダーウィンハウスで初めて見て「なんだこれ?」と思ったのですが、このあいだジョイフル本田にもあった・・・。

ポウィス城

この日はあいにくの曇り空で、空の色がぱっとしないために建物の写真がイマイチですが、植物の写真はかえって曇っているくらいのほうがいい気がします。曇っていて日差しがないほうが涼しくて歩きやすいですしね。

ポウィス城 フォックステールリリー

フォックステールリリー。エルムレスっていうんでしたっけ? エルムレスって、おぼえられない。

ポウィス城

バラもレンガにはわせてあちこちに咲いています。つるバラが多い。

ポウィス城

このバラだったか忘れましたが、階段に赤いバラがびっしり咲いていて、見事でした。

ポウィス城

一番下まで降りると広い芝生が広がっています。さらに左手のほうに行ってみます。

ポウィス城

ビシっと刈り込まれたヘッジ。奥のトピアリーの大きさがわかるでしょうか。道が通っているのでトピアリーの中を通ることができます。

ポウィス城

さらに進むと、ハニーサックルのオベリスク仕立てが並んでいました。うちにもハニーサックルがあるのですが、ピンクじゃなくて黄色です。このピンクになるの、いいですよね。

かれこれ25年前くらいでしょうか、フェンスに植えてしまったのですが、ものすごい生育が旺盛で、いまなら自分に「やめろ」と言いますね・・・。

 


カフェで休憩

ポウィス城は昨日のボドナントガーデンと同じくナショナルトラストが運営しており、カフェも併設されています。ホットフードもあります。少々お高いので、わたしはサンドイッチにしました。小雨が降ってきたのでレストラン内が混雑しており、イギリス人のおじいさんと相席になりました。

「右奥のほうは行った? シャクナゲがきれいだよ」と、まちがいなく90歳は超えている、もしかしたら100歳近いのではないかという感じのおじいさん。ニコニコしていて品のいい感じ。

まだ行っていません。城の内部を見てから時間があったら行きます、と言うと、

「池の近くにアイスハウス(氷室)というのもあるんだよ。昔は電気がなかったから、池の凍った氷をそこに貯蔵して冷やしていたんだよ」と説明してくれました。

というわけで、城の内部を見学後に、そちらのほうも見ることに。

 

城内を見学

城の内部は小さな博物館になっています。ポウィス城は英領インドの基礎を築いた軍人ロバート・クライブの息子一家が所有していたため、ロバート・クライブがインドから持ち帰ったものなのなどが展示されています。まあ、ぶっちゃけよくおぼえていません。

城内は撮影禁止です。写真がないと思い出せないのよね・・・。

 


小道を散策

まだ時間があったので、さっそくガーデン右手の小道を散策します。池があり、小さな氷室があります。

ポウィス城

大きなキングサリ。見事に咲いているのに、こっちのほうには人があまり来ない。ひっそりと咲いています。誘引しないとこんなに背が高くなります。鉢植えがあるけど庭に植えたくない理由はこれだ。でかすぎる。

ポウィス城

おじいさんの言っていたようにシャクナゲもあちこちに咲いています。

こちら側の高台もなだらかな階段状になっており、道が複数あるので地図のどこを歩いているのがわからなくなります。タクシーの時間まで30分しかなかったので、カメラを構えつつ駆け抜けます。完全に変な人です。

そしてザクザクと早足で歩いていくと、視界が開け・・・。

ポウィス城

わあ。すばらしい。

木が伐採されて、高台から城がよく見えるようになっています。曇り空だし、写真ではイマイチなのですが、美しさにしびれました。感動。

ビューティフル、ビューティフル、と呟きながら写真を撮る変な日本人・・・。

ポウィス城

空が青かったらなあ・・・。

まだまだゆっくりしていたかったのですが、タクシーを予約してあるので戻りました。

ここは不便なところにあるのでスケジュール的にも厳しく、行こうかどうか迷ったのですが、「来てよかったなあ」と思いました。

 

ポウィス城の行き方

ポウィス城はウェルシュプール(Welshpool)という駅の近くにあります。

わたしはチェスターに宿泊していたので、チェスターから電車でウェルシュプールに行き、チェスターに戻り、さらにロンドンへ帰る、という、今回の旅で最も綱渡りなスケジュールでした。

問題は、駅からポウィス城までの足でした。駅でタクシーを呼べばいいかとか適当に考えていたのですが、これがまちがい。Googleで見ると立派な駅舎があるので大きい駅かと思っていました。

ところが、到着してみると駅舎は使われておらずお店になっています。困って歩いている人に声をかけたら、「あ、あそこにちょうどタクシーがいるよ」と。たまたま人を駅に送ってきたらしく、そのタクシーに乗ることができました。帰りのタクシーも予約しました。

タクシー乗り場はないのでいつもいるわけではないです。周辺にも何もありません。タクシーに乗るなら予約したほうがいいです。

ポウィス城

ちなみに徒歩では

Google mapによると徒歩では34分かかると出ます。城は丘の上にあるので、途中から坂道になります。

タクシーでは5分ちょっとくらいです。行きも帰りも5ポンドでした。往復で10ポンドなので、ガーデンでもかなり歩くことを考えるとタクシーのほうがいいのではないでしょうか。

 

おわりに

ポウィス城

少々不便な場所にありますが、近くに滞在されるならば、ぜひ足を伸ばしてみてください。チェスターもいいところです。

ポウィス城の詳しい情報は、ナショナルトラストのポウィス城のページでご確認ください。

ちなみに、前回のボドナントガーデンの紹介でも書きましたが、ナショナルトラストの施設を見て回るならナショナルトラスト・ツーリング・パスを購入するとチケット代が節約できますよ。

ではまた。

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