調子が悪かったピレア・ペペロミオイデスにあることをしたら花が咲き、子株が4つもできました。いったいなぜなのか? これで完全復活するのでしょうか?
ピレア・ペペロミオイデスの花
数年前に買って、一年くらいは調子が良かったペペロミオイデス。ペペロミアではなくて、ピレアです。海外では「チャイニーズ・マネー・プラント」と呼ばれることもあります。
学名の「オイデス(-oides)」という接尾辞は「〜に似ている」という意味で、「ペペロミアに似ている」ピレア(イラクサ科)ということになります。
真ん中にある丸い葉のがそうです。買ったときは小さくて、土なしでプリンカップに入って届きました。このくらいになるまでは調子良かったんですよ。
その後、植え替えたのがよくなかったのか、下葉がどんどん枯れ上がり、葉が丸まってカサカサになる状態でした。小さい鉢に戻し、明るさが足りないのかなと思って夏は外に出してみたのですが、完全な回復にはいたらず・・・。
2月頃に寒さもあっていよいよヤバイかもという状態だったので、湿度を上げてやったほうがいいかと思い、大きめの食品保存袋に入れてみました。完全には入らないので上は開けたままです。
そしてしばらくすると・・・。
ちょ、何これ?
なんか小さいツブツブしたものが出てきました。
は、花?
咲くの?
ちょ、ちょ、待って。
子株キタ〜〜〜〜。
ぜんぜん出てこないので、大株にならないと出ないのかな、と思っていました。
葉っぱもたくさん出てきました。まだ小さいですがツヤツヤです。
今年は加湿器を出さなかったので、湿度が低かったのかもしれません。ピレア・ペペロミオイデスは、湿度50%から75%の環境を好むそうです。いまの室内の湿度は46%です。今日は風が強いので乾燥しています。
ハイポネックス微粉もあげたような気がしますが。どちらが効いたのでしょう。
ピレア・ペペロミオイデスの自生環境
ペペロミオイデスは、中国・四川省の1500メートルから3000メートルの高山地帯に自生していました。
スコットランド人プラントハンターのジョージ・フォレストが1906年に発見したのが最初です。
その後、1945年にノルウェー人の宣教師が雲南省で株を入手し、自国に持ち帰り、増やした株を配布し、園芸愛好家の手によってノルウェーからスウェーデン、さらに欧州各国へ広まっていきました。そのため、わりと最近まで北欧以外では入手しづらい植物でした。
渓谷には川がたくさん流れ、薄暗く湿度の高い岩場のようなところに生えています。自生地ではすでに絶滅しているかもしれないそうです。
採取された場所の一つ、Cang Mountainの写真がWikipediaにあります。川の写真がありますが、こういう感じのところに生えていたのでしょうか。渓谷の岩に苔が生えているような場所ですかね。
湿度があって暑すぎなければ、春から秋は屋外の日陰のほうがいいのかもしれません。直射日光はよくないと思います。
温度は一定なほうがいいそうです。寒すぎるのも暑すぎるのも嫌いです。
上の写真みたいに、葉っぱが乾燥してきて、黄色くなったり、丸まったりする場合は、湿度が足りないのかもしれません。
根腐れして根がない場合も(水が吸えないので)こうなる可能性があります。
とりあえず、うちにある個体の場合は、湿度が足りなかったようです。乾燥している季節に調子が悪かったら、食品保存袋に入れて様子を見てください。もしかしたら復活するかも・・・。
内側に水滴がついたり、葉っぱがずっと濡れていると、気化熱で葉の表面から温度を奪いますから、ずっと閉じておかないほうがいいと思います。カビたりしないように注意してください。
問題は、袋から出しても成長を維持できるのかどうか・・・。環境が合う人にはすごく育てやすいみたいなんですが、ちょっとまだ試行錯誤が必要な感じです。
ではまた。