イギリス

モティスフォントアビーの行き方。イギリスの有名バラ園に行こう、の巻

モティスフォント

バラの季節が近づいてきました。イギリスのバラの名所、モティスフォントアビーへの行き方と園内のようすをご紹介します。

モティスフォントアビー

モティスフォント

モティスフォントアビーは、ナショナルトラストが管理する邸宅およびガーデンです。Mottisfontの「font」は泉という意味で、まず水源のあるこの地に集落ができ、13世紀に裕福な商人であったWilliam Briwereが修道院(アビー)を創設しました。

モティスフォント

その後、ヘンリー八世が行った宗教改革によって修道院は解散したものの、以後数世紀にわたって政治家や貴族の邸宅として維持されてきました。

モティスフォント

最後の所有者であったMaud Russellは、1957年に邸宅をナショナルトラストに寄贈。1972年に亡くなるまでこの邸宅に住み続けたそうです。

モティスフォント

彼女は作家や芸術家を支援する裕福なパトロンであったため、邸内にはモティスフォントにゆかりのある芸術家の作品が飾られています。写真は天使のモザイク画。彼女と恋愛関係にあったBoris Anrepというロシア人アーティストの作品で、彼女の顔がモデルになっています。邸内も時間があったらぜひ見学してください。

 

ローズガーデン

ローズガーデンは敷地の奥のほうにあります。ガーデンをまず先に見たい人は、ずんずん進んでください。

わたしが訪問したのは2015年6月14日です。たくさんの種類のバラが植えられているので、これから咲くものもあれば、咲き終わったものもありました。6月最終週がいいと聞いていたのですが、少なくとも2015年に関して言えば、最終週では少し遅いような気がしました。

バフビューティー

バフビューティーだったと思います。モティスフォントはオールドローズで有名ですが、レンガの壁のいたるところにバラが誘引してあり、てんこ盛りに咲いています。

モティスフォント

モティスフォント

こういう花が白くて蕾が赤いのが好きです。この日は天気もよく、日曜日だったのでかなりの人出でした。人が多すぎて、撮影はなかなかにチャレンジングでありました。

モティスフォント

なるべく人を入れないようにすると、こんなへんてこな構図の写真になってしまいます。つるバラの下などには休憩用のベンチがあるのですが、皆さん暑いため座ったら動かないですね(笑)。

モティスフォント

これから咲くつぼみもこんなにいっぱい。カラースキームとしてはピンク系がやはりメインで、紫系の草花をあわせている感じです。ところどころ黄色もあります。そしてやはり黄色といえば・・・。

モティスフォント

グラハムトーマスでしょう。たぶん。ところどころに植えられていて黄色なので目立ちます。

モティスフォント

バラがメインのエリアのほか、それ以外の草花がメインのエリアもあります。やっぱりピンクもいいけど黄色が好き。

モティスフォントの芍薬

あまりイギリスでは芍薬は見ない気もするのですが、ここでは少し植えられていました。この白いのは氷点に似ていますが、とてもきれい。というか氷点なの? 

 

テスト川沿いを散策

ガーデンを見学したら、ぜひテスト川沿いを歩いてみてください。この川はフライフィッシングのメッカらしいです。

モティスフォント

水が澄んでいてとてもきれいです。かわいいカモのファミリーがいるかもしれません。

カモの親子

スイスイ泳ぐお母さんに必死でついていく子どもたち。ピヨピヨピヨピヨ。かわいい。かわいい。かわいい〜〜。

たしかこの奥のほうまで行くと、泉があったような気がします。そこまで行って戻るだけなのでそれほど時間はかかりません。

このほかナショナルトラストの施設なのでレストランやショップもあり、お土産によさそうなものを売っています。

 

モティスフォントアビーの行き方

Mottisfont and Dunbridge(モティスフォント・アンド・ダンブリッジ)という駅が最寄駅です。ロンドン(Waterloo駅)からはSouth Western Railwayで2時間ほどかかります。ソールスベリーからは18分です。切符はNational RailTrainlineで早めに購入すれば片道9.10ポンドくらいです(変動します)。

何もない無人駅ですが、駅のホームにこんなかわいいディスプレイがありました。

モティスフォント

タクシー乗り場はありません。タクシーはRomseyから呼ばないといけないようです。モティスフォントアビーまでは駅から徒歩で20分ほどかかります。そして入口からバラ園までもかなり歩きます。

この写真ではよくわかりませんが、駅から北に行くとフットパスの入口があり、それを通って斜めに草原を突っ切ることができる、とモティスフォントアビーのサイトに書いてあります。ストリートビューで入口が確認できます。

ただ家畜が放牧されているでしょうし、歩きやすいかどうかわからないので、1人ではやめたほうがいいかもしれません。突っ切っても時間的にはそんなに変わらないような気もします。

というわけで、歩くのに不安があったので、わたしは無料のコミュニティバスに乗りました。2018年は5月6日から9月23日までの日曜日とバンクホリデーの月曜日に運行しています。

モティスフォントアンドダンブリッジ

大きなバスではなく、ボランティアのドライバーさんが写真に写っているマイクロバスでやってきます。駐車場にある入口まで連れて行ってくれます。

ただし本数が少ないため、行きも帰りもバスに乗ろうとすると時間を持て余すかもしれません。わたしはかなり時間をつぶしました。また日曜日の運行なので、園内が混雑しているときに行くことになります。

バスの時刻表はこちら。ホークコンサバトリーというテーマパークが発行しているパンフレットですが、モティスフォントにも停まります。

モティスフォントの最寄駅

それから路線バスの36番(Lockerley – Romsey)もモティスフォントに停まります。こちらは行きが1日2本、帰りが1本と本数が非常に少ないです。曜日も不定期で毎日運行していないので、36番の時刻表でよく確認してください。

駐車場はかなり広いので、ほとんどの人が車で来るようです。できれば車をおすすめしますが、上記のように車がないといけないわけではありません。敷地が広いので歩きやすい靴で行きましょう。

モティスフォント

料金

大人 14.30ポンド 子ども 7.15ポンド ファミリー 35.75ポンド

複数のナショナルトラストを訪問する場合はパスがお得です。引き取り場所が限定されているのが不便ですが、3ヶ所以上行く予定があるならば検討の価値があるのではないでしょうか。

 

まとめ

モティスフォント

少し前の訪問記ですがバラ好きさんのお役に立てば幸いです。わたしの訪問時とは異なる点もあると思いますので、旅行の計画をされる場合には、最新の情報を「ナショナルトラスト:モティスフォントアビー」のサイト(英語)でご覧ください。

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