ハナニラが庭のあちこちで咲いています。地植えすると勝手にどんどん増えるため雑草のような扱いですが、咲いているときはきれいですね。
ハナニラ(イフェイオン)
春に星型の花が咲きます。よく見るとかわいいですね。ピンクや青もあるようですが、うちのは薄紫です。
ハナニラといっても食べられません。食用のニラとは違いますのでご注意を。
前はそれほど好きではなかったというか、増えすぎてやっかいだと思うこともありました。でも他の植物の成長を阻害するほどではありません。あってもなくてもいい、そんな存在感。
増えすぎて困る植物っていうのも実際ありますね。球根系よりも地下茎系がやっかいだと思います。
うちで困っているのはシュウメイギクです。非常に根が抜きにくいです。春に出てきても、咲くのは秋ですし、咲いたあとも茎をとらないといけないし、花はきれいですが増えないでほしいのです。昨年もだいぶ抜いたのですが、地下茎が残っているとまた出てきます。
シュウメイギクをdisるのはそれくらいにしまして、ハナニラに戻ります。
ここは落ち葉堆肥をつくっている場所で、要するにゴミ捨て場なのですが、その端っこで勝手に増えています。捨てられた球根から増えたのでしょう。半端ない生命力。この辺りは、去年除草剤がまかれていた気がするんですが、あれ〜。球根には効かないの?
ライバルはムスカリ。どちらも植えた記憶のない場所にコロニーを形成していきます。庭全体で見ますと、ハナニラが圧倒的優勢です。造形的に地味な分、数で勝負する戦略のようです。
ここは手前と後ろで両陣営が棲み分けています。ムスカリ陣営が茎で地面を覆い、ハナニラの侵入を阻止しているようにも見えます。
さらにここではイベリスも参戦。三つ巴の戦いをくりひろげています。イベリスは広がって大きなグランドカバーになります。暑さにも寒さにも耐えるので、よい雑草抑えになります。花壇のふちに植えると、花壇を飛び出して下にも広がります。ただしダンゴムシのよい住処になります(笑)。
そして、ムスカリやイベリスのいない新天地を目指し、畑のわきの通路にも進出するハナニラ。踏まれても平気だぷ〜。
ギボウシの隙間にも入り込もうとしているハナニラさん。きみはいったいなぜそこにいるのだ。
こうして見ると、すっきりした庭を目指す場合には植えないほうがいい感じがしますが、どっちみち雑草だらけの庭なので、雑草よりはいいという考えもできます。
ハナニラの増やし方
日当たりに植えておけば、何もしなくても増えます。うちでは花がら摘みを含めて何もしていませんが、勝手に球根が増えます。繁殖力が強いので、増えると嫌な場合は植えないほうがいいです。場所を移したい場合には、掘り上げて別の場所にまた植えます。
ムスカリとチューリップの花壇のあいだにある高麗芝のなかで、キラキラしている白いのがハナニラです。ここは家族がわざわざ数年前に植えたみたいなのですが、いつも踏まれている場所では邪魔になるほど増えませんし、葉っぱもペタっとしているので花が咲き終われば目立たなくなります。
増えすぎて困る場合は、球根ごと掘り上げて捨てましょう。球根が残っているとまた出てきます。
おわりに
ハナニラで検索すると「増えすぎ」とか「駆除」と出てくるので植えて後悔している人も多いようです。増えるのが許容できれば、さほど困ることもない気がしますが、すっきりきれいに地面が見えていないとイヤだという人もいますからね。
でもこの時期、春の日差しを浴びて風に揺れているハナニラを見ると、これも悪くないかなと思うのです。