ガーデニング

アガパンサスの育て方。植えっぱなしでOKな手間いらずの丈夫な宿根草

アガパンサス

初夏の庭に涼しげな薄紫色の大きな花を咲かせるアガパンサス。とても丈夫で手間いらず。庭に植えれば植えっぱなしで毎年確実に花を楽しむことができます。

アガパンサスの育て方

アガパンサスは南アフリカ原産の宿根草です。初夏に茎を伸ばし、その先にいくつもの小さなつぼみができ、下から上へと咲いていきます。和名はムラサキクンシランといいます。

大きくなるので地植え向きです。乾燥に強いので、基本的には雨まかせで大丈夫です。日当たりが悪いと花付きが悪くなるので、よく日の当たる場所に植えましょう。

アガパンサス

こちらは実家の庭のアガパンサスです。数十年前からあります。

昔、「庭に植えて」と言ってダンボールいっぱいに植物をくれた人がいたそうで、そのときもらった植物の一つです。ジャーマンアイリスもモナルダもそのときにもらったそうです。

 

水はけのよい場所に植える

南アフリカ原産の植物なので乾燥に強く、根に水分を蓄えています。ですから、極端に水はけの悪い土に植えると根腐れしやすくなります。水がたまる場所には植えないようにしましょう。

また鉢植えだとすぐに根が詰まってしまうので、鉢増しするか株分けする必要があるでしょう。基本的には地植え向きで、どんどん大きくなって何本も見事な花を咲かせるようになります。

丈夫なので、あまり世話できない植え込みなどに植えておくと、だんだん大きくなって開花時は見事です。横に大きくなるので、地面をカバーすることによって雑草を抜く手間も省けます。

肥料は、1年に1回緩効性肥料でもやれば十分です。花が咲いた後に、茎を根元から切ることだけは忘れないように。

春か秋に掘り上げて分割すれば、増やすのも簡単です。

 

植え込みにオススメ

余談ですが、近所のお医者さんの前の植え込みに木が植えられていたのですが、それがニョキニョキと上に伸びてものすごい高さになってしまい、クレーンを使って伐採することになったそうです。ほんの数メートル四方の植え込みなのに、植える木を間違えるとああなってしまいます。

アガパンサスは木ではないので上に大きくはなりませんが、大株になれば地面を覆うので雑草が抑えられますし、初夏には涼しげな花を咲かせ、人々の目を楽しませてくれます。個人の庭だとやや場所をとるかもしれませんが、公共施設や病院などの植え込みにはぴったりな植物だと思います。

 

鉢植えにするなら

上記のように、アガパンサスはどちらかといえば地植え向きの植物ですが、鉢植えで育てられないわけではありません。イギリス南部にあるアランデル城の噴水の前には、アガパンサスの鉢植えがいくつも飾ってありました。

アランデル城 アガパンサス

かなり大きい鉢ですね。太い根がぐるぐるとぐろを巻くように出るので、浅い鉢では根詰まりしてしまいます。

ただし、いきなり大きい鉢に植えると水のやり方しだいでは根腐れする可能性があります。一回り大きい鉢に植えて、だんだんと大きくしていったほうがいいでしょう。

アランデル城 アガパンサス

うちにあるのと同じ一般的なタイプのアガパンサスですね。最近はいろいろな品種があるようですが、この昔からあるタイプもよく見ると本当にきれいですよ。

イギリスではアガパンサスはあまり見ない気がするのですが、アランデル城のこのガーデンはスタンペリーや外国産のめずらしい植物を多用したエキゾチックガーデンなので、南アフリカ産のアガパンサスを使用しているのかと思います。イギリス人的にはアガパンサスはエキゾチックなイメージなのでしょう。

 

耐寒性

半耐寒性の常緑種と耐寒性のある落葉種とあるそうです。

うちのは常緑種だと思いますが、冬の夜間外気温は氷点下になることもあるので、葉が少し枯れます。枯れた葉をとってやれば、暖かい時期にはきれいになっています。君子蘭は室内に入れないとダメですが、アガパンサスは外で大丈夫です。

品種によりますが、北関東よりも北だと冬越しの対策が必要でしょう。

 

おわりに

アガパンサスも植物好きの憧れの地、南アフリカからやってきたんですね。オレンジや赤など暖色系の花の多い南アフリカ産のわりには、透明感があって品のある雰囲気のお花です。

白系の花と合わせれば落ち着いた感じになりますし、黄色やオレンジの花と組み合わせるのも引き立てあってすてきですね。

昔からあるのは横から見ると三角形っぽい裾広がりですが、これはころんと丸っこいタイプ。アリウムみたいでかわいい。

これめずらしいですね。白にちょっとピンク。いいな〜。欲しいけど植える場所が・・・。

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お好みのを探して植えてみてくださいね。ではまた〜。

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