スキンダプサス・ピクタス・アルギレウスが伸びすぎて長くなってしまったので、水苔で発根させて増やしました。スキンダプサス の育て方の注意点と挿し木で増やす方法を解説します。動画もよかったらご覧ください。
スキンダプサス・ピクタス・アルギレウス
ポトスのようでポトスでない。
それは何かと尋ねたら〜。
スキンダプサス・ピクタス・アルギレウス。
長い。
スキンダプサスは、欧米では「シルバー・ポトス」または「サテン・ポトス」という名称でも流通しているために、ポトスと間違えられることもあるようですが、「スキンダプサス 属」という独自の属を形成しています。
同じサトイモ科なので親戚ではありますが、ポトスは「エピプレムヌム属」になります。
エピプレムヌムって言いにくい、てか覚えられない。
エピプレヌムヌ?
エピプレムヌヌ?
エピプレムフフ?
「ピクタス」というのは、英語で言えば「painted(絵が描かれている)」という意味だそうで、葉っぱに斑入りの模様があることを指しています。「アルギレウス」というのは「銀色」という意味です。
自生地はインドから東南アジアで、自然界では他の木の幹にくっついて上に登っていきます。室内で育てていても他の植物の鉢に節の部分から根を下ろそうとします。
暖かい地方の植物なので寒さは苦手で、最低でも10度以上、できれば15度以上あったほうがいいです。気温が20度を上回ってくるとぐんぐん伸びます。
同じスキンダプサスにトレウビー(treubii)という品種もあり、こちらのほうが流通量は少ないです。実物は見たことがないのですが、葉っぱがさらにシルバーで大きいようです。
後述しますが、自分の印象ではポトスよりも明るい場所が好きです。明るさが足りないと徒長し、節と節の間が長くなります。茎を伸ばすことに力を注ぐせいか、葉っぱも小さくなる感じです。
スキンダプサスの育て方
スキンダプサス・ピクタス・アルギレウスを去年の9月にポット苗を通販で購入し、その後、吊り鉢に植え替えて窓辺に吊るして育てました。
暖かくなってぐんぐん伸びてきたのはいいのですが、ぐんぐん伸びすぎて節間が間延びしてきてしまいました。ポトスよりも明るい場所に置いていたのですが、徒長しやすい印象です。
さらに葉の向日性が非常に強く、窓際に吊るしていたら葉っぱがみんな外を向いてしまいました。
上の写真をご覧ください。下のほうの葉っぱがみんな右側を向いていますね。左側が室内方向で最初はそちらを向いていたのに、みんな裏返ってしまったのです。場所を変えたら少しずつ左側を向くようになりました。
真南の部屋は、真夏になってくると日差しがあまり室内に入りません。さらに梅雨に入って曇りの日が続いたために、先端が床に着くくらいに伸びてしまいました。
発作的に切ってしまったので、長いときの写真がなくてすみません(汗)。
スキンダプサス を挿し木で増やす
長すぎて持て余すので、茎を切り戻すことにしました。切った茎は挿し木に利用します。
節と節の間が長いので、葉っぱ1枚、すなわち1節で切り分けました。乾いてしまうのが心配なのと、ちょうど蘭の植え替えをして古い水苔が大量に出たので、今回は水苔で増やしてみることにしました。
容器はミニトマトのプラカップです。しっかりしたプラカップなのでテラリウムっぽくなります(笑)。穴の開いた蓋もついています。透明で発根の様子が見えるため、水をやりすぎて腐らせる心配も少ないです。
水苔に水を含ませてギュッとしぼり、節の部分を水苔に埋めます。水苔とよく密着するように、上から軽く抑えます。通気性も重要なので、水苔をビチャビチャにしないでください。
乾かないようにするため、また湿度を上げるために、プラカップに蓋をします。蓋がなければ、少し隙間を開けてラップをのせます。乾かないように管理できれば、蓋をしなくても大丈夫です。
時期がいいので(6月)、わりとすぐに発根しました。付け根から新芽も出ています。いつやったか正確に思い出せないのですが、これで3週間くらいでしょうか。
写真を撮るのを忘れたので、動画から切り出しています。
節のところから発根・発芽するようです。1本のものもあれば、2本発根するものもあり。
蓋をしていれば乾かないので、水苔が湿っていれば、水やりしなくても大丈夫です。水をあげるときは水をしっかり切って、底にたまらないようにします。霧吹きでもいいです。
水分だけでなく、通気性と酸素も重要です。たまに蓋を開けて換気してください。置き場は明るい場所で。
節の付け根の部分から新芽が出ます。根がしっかり育ってから新芽が出るようで、まだ全部は出てないです。発根は100%成功しました。
土に植え替えました。土は観葉植物の土にパーライトを混ぜました。右の白い鉢が親株ですが、親株の切ったところからも新芽が出ています。
今度は徒長させないように、ベランダの日陰に出してみました。どのくらいの日光まで耐えられるのか、様子を見てみます。
黒い小さい鉢には4本ずつ、緑の鉢には7本くらい植えてあります。ポトスと同じで、ワサワサにするには1鉢にたくさん植えるのがポイントですね。
スキンダプサスの増やし方を動画で見る
ほとんど同じことを言ってるのですが、よかったら動画もご覧ください。
おわりに
今回は再利用の水苔を使用しました。水苔がなければ土でやってみてください。基本的には同じで、乾かさないようにすれば発根します。
古い水苔はだんだん乾きにくくなってくるので、蘭の植え替えには新しい水苔を使ったほうがいいですが、捨てるのはもったいないですよね。よく乾かせばビニール袋に入れて保存できます。
この安いニュージーランド産超圧縮水苔を買っていたのですが、最近品切れなのはなぜ?
最近外国で水苔の採集が厳しくなってるとか? サステナビリティ的な?
それともコロナの影響で物流が滞ってるとか? 実家の猫が食べてたウェットフードもコロナの影響で生産ができないらしく、ずっと買えないんですけど。
まだあるからちょっとずつ大切に使おうっと。持続可能なMOTTAINAI園芸。
すぐ大きくなるから小さいのでいいと思います。自分が買ったときも同じチャームさんでしたが、これより鉢サイズが小さくてもう少し安かったです。
ではまた。