タネからレタスを育てて毎日サラダにしてみませんか。虫もつきにくく、長期間収穫できるので、家庭菜園を新たに始める人におすすめです。おすすめ理由と育て方を解説します。
目次
初めて野菜をタネから育てるならレタスがおすすめ
ベランダやお庭で初めて野菜を育ててみたい。でも何から始めたらいいかわからない。という人におすすめなのがリーフレタス(結球しないレタス)です。
初めてなのにいきなりゴーヤのカーテンに挑戦したりするのは失敗のもとです。どんなことでも簡単なことから一歩ずつ始めるのが上達の近道です。
リーフレタスは発芽さえすれば、ちょこちょこと長期間収穫でき、家庭菜園の楽しさを最も簡単に味わうことができます。
とくにサカタのタネの「ガーデンレタスミックス」は5種類のレタスのタネがミックスしてあり、柔らかさや味わいが異なるレタスを同時に楽しむことができるので、おすすめのタネです。
スーパーでパック入りの「ベビーリーフ」として売っているものが簡単に収穫できます。しかも新鮮です。
ホームセンターの園芸売り場にだいたい売っています。楽天市場でもメール便送料90円です。
他のメーカーでも「ミックスレタス」「サラダミックス」「ベビーリーフミックス」など似たような名前でリーフレタスのミックスのタネが売っています。
ガーデンレタス(リーフレタス)の育て方
育て方は先ほどリンクしたサカタのタネのガーデンレタスのページに詳しく書いてあります。
ただ自分は、あまり説明が細かいとやる気なくなるんですよね(笑)。皆さんはどうですか。ガーデンレタスはそこまで細かいことは気にしないで大丈夫なんじゃないかと思います。
ただし次の点だけは重要です。
真夏や真冬は避ける
高温の時期は発芽しませんし、低温の時期は成長しません。
レタスの発芽適温は15度から20度です。ですから春と秋の種まき適期にまくのがおすすめです。だいたい春なら桜の時期、秋なら彼岸花の時期を目安にするといいでしょう。
これ以外の時期でも、温度の調整ができれば、発芽させることは可能です。
タネのまき方
プランターなどに直まきします。好光性なので、土は隠れる程度に薄くかけます。
土にあらかじめ十分に水をかけて濡らしておいて、タネをできるだけ均等にまき、上から100円ショップのふるいを使用して薄く土をかけるといいです。
これはパンジーを種まきしたときの写真です。タネをまく前にある程度平らにしておき、さらにふるいで土を薄くかけるので、このように表面が平らになります。こうすると均一に発芽させることができます。
土をかけてからホースやジョウロなどでザーッと水をかけるとタネが流れてしまいます。プランターの中で偏ったり、発芽しにくくなったりします。
発芽まで水を追加でやらないでいいくらいに先に土を湿らせておきましょう。あとからかける場合は、そっと霧吹きで。
土は家庭菜園用の培養土を使用するのが最も手軽です。庭や畑の土を使うと雑草と見分けがつかないので、種まきの土は新しいもののほうがいいです。
プランターは野菜の場合、少し大きめなもののほうが使いやすいでしょう。雨ざらしの場所の場合は、横ではなく下に穴のあいた水はけのよいプランターのほうがいいです。
少し育ったら外側の葉から収穫できます。移植して株と株の間隔を開けると、もっと大きくなります。畑に移植する場合は、畝を作って水はけをよくするとベターです。
外側の古い葉っぱは少し硬くなってきます。食べられますが若い葉っぱのほうがやわらかくておいしいです。
冬は成長がストップします。枯らさずにキープして春先に定植すると、気温の上昇とともにぐんぐん大きくなり、春まきよりも早く収穫できるようになります。
畑がいっぱいなので、早春に花壇に移植しておいたレタスミックス。3月28日撮影。
無農薬で育てよう
レタス類は一般的に虫に好まれないので農薬を使わなくても育てられます。キク科植物は害虫がつきにくいからです。羽虫(アブラムシ?)がついていることがありますが洗えば落ちます。
結球するタイプのレタスは中に青虫などが入ったりしやすいですが、ガーデンレタスミックスはサニーレタスやグリーンリーフなどの結球しないタイプのレタスのミックスなので、虫が心配な人にもおすすめです。
またレタスに限らず、秋からは虫が減ってくるので、春よりは秋のほうが虫がつきにくいです。
こちらはサニーレタス。売っているのよりもやわらかくて苦味が少ないです。葉っぱを少しずつちぎって食べることができるので長期間収穫できます。
ガーデンレタスミックスは色のバリエーションがあって見た目にもきれいです。最初にトライするならこれがおすすめ。
初心者におすすめなその他の種まき野菜
以上のように、家庭菜園入門者にはリーフレタス、とくにサカタのタネのガーデンレタスミックスのようなミックスタイプが、見た目にもきれいな5種類のレタスを楽しめるのでおすすめです。
種まきでたくさん収穫できる野菜のなかで、そのほかにおすすめできるのは、ルッコラ(ロケット)、水菜、春菊です。
とくに春菊はおすすめ!売ってるのと全然違う!水菜と春菊があれば冬の鍋に大活躍ですよ。春菊はレタス以上に害虫知らずです。
おわりに
家庭菜園初心者には、いきなりネギやサツマイモは、スペース的にも手間的にも厳しいです。収穫までに時間をかかるものや収穫量が少ないものも、あまり費用対効果がよくありません。
簡単で長期間収穫できる野菜からチャレンジして、お住まいの地域の気候や栽培環境の特徴をつかみ、1種類ずつ「我が家の定番野菜」を増やしていきましょう。
毎回おすすめしていますが、定番のこの本。本気で家庭菜園がやりたくなったらこれを。
うちにあるのは旧版だけど。藤田先生がでかいほう(笑)。
ではまた。