イギリスのサボテン園を訪問したときに、どのようにタネまきをしているのかを見せてもらいました。イギリス人のサボテン専門家のタネまきのコツは?
サボテンをタネまきしよう
なぜサボテンのタネまきのことを思い出したかというと、国華園でサボテンミックスのタネを購入したからです。わくわく。
しかも、数年前に買ったマミラリアやアロエのタネが冷蔵庫に入れっぱなし。これもまだ発芽するのかわかりませんが、どうにかせねば。
わたしはサボテンのタネまきは初めてなのです。初夏のほうがよかったような気もするのです。しかし、「いつやるの、今でしょ」という声が聞こえるので、ここ数日のうちにまきたいと思います。
え、今日やらないの?
ええ、まあ・・・。
英国サボテン園のタネまき・育苗
以前イギリスに行ったときに、多肉植物のナーセリーに宿泊しました。たくさん写真を撮ってきたのですが、今日は種まきと育苗のようすをご紹介します。
英国人サボテンマスターのハウスに潜入だ!
いきなりなんでしょう、これは。プラスチック容器が並んでいますね。薄暗くて怪しい感じですね。
よ〜く見ると、なかにサボテンの赤ちゃんがいます。
大きいビニールハウスのなかに小さいハウスが入っていて、両脇に棚が並んでいます。つまり、二重のハウスになっています。
換気扇が回っていますが、めちゃくちゃ蒸し暑かったです。
1鉢ずつビニール袋に入ったものもあります。小さいサボテンがかわいいですね。
ビニールの内側は水滴がたくさんついています。かといって水がたっぷり入っているわけではないです。高湿度だけれども、土はビチャビチャではないと思います。
どれくらいこのままなのかを聞いてみたら、1年間はこのままだそうです。1年間は絶対に開けない、といっていました。電子レンジで土を殺菌しているので、開けてしまうと意味がないそうです。ビニールハウスのなかに殺菌用の電子レンジがありました。
日本でもこの方法がいいのかわかりませんが、ここではそういうやり方が正解のようです。おびただしい数のサボテンがその証明です。
ザッ、ザッ、ザッ。押し寄せるサボテン。
サボテン帝国軍。
金鯱の逆襲。
ご主人は大学で園芸を専攻されて、サボテンショップを経営されています。サボテン以外の多肉もたくさんあります。個人経営なのにものすごい数の植物があります。たぶん仕入れたものもあるんだと思いますが、欧州各地へ販売しているそうです。
エケベリアもたくさんありましたが、サボテン以外の紹介はまた別の機会にします。
美しいレブチア。これほしかったなあ。お値段も手頃なので、近くに住んでいたら毎週通う。ていうかバイトする。
イギリスにこういう場所があるというのが驚きです。冬の間、大ハウス内の温度は、サボテンが凍らないように1度に設定してあるそうです。
水やりは豪快に上からザーッとシャワーをかけていました。頻度を聞いたら、まあだいたい週に1回くらい、といっていました。もちろん天候によりますが。
大ハウス内に小ハウスが設置してあります。小ハウス内はさらに高温・高湿度になっています。
小ハウスの中にはクジャクサボテンなど熱帯系のサボテンがたくさんありました。これは月下美人ですかね? 初めて開花しているところを見ました。とてもきれいでした。
西日を浴びる紫太陽。
紫太陽は前に持っていたんですが、夏に突然死しました。いきなりグシャッと。また買いたいけど、ちょっとこわい。でもいいなあ、この紫色。たまにジョイフル本田でも見ますね。
うちわサボテンの花と実。
うちのバニーカクタスも大きくなったら咲くの? うちわサボテンは、英国ではカメのエサとしての需要があるらしいです。実も食べられるそうです。そんなにカメを飼っている人が多いの?
すみからすみまで植物だらけです。普及種からめずらしいものまで一緒くたにあるので、宝探しができます。
このカオスな感じがいいですよね。ただ置いてあるだけなんだろうけど、多肉植物はフォルムやテクスチャーがさまざまなので、どこを切っても面白い絵になりますね。
おわりに
サボテンはふつうの植物と少し違うので、自分の方法を確立するまで試行錯誤が必要だと思います。土の殺菌と、ある程度の大きさになるまでは湿度を保つのがカギでしょうか。わたしもチャレンジしてみたいと思います。
ではまた。