ヒラヒラとした薄緑色の葉が美しいセデベリアのファンファーレ。子株をたくさん出すので、群生株にしたり、枝分かれさせて盆栽っぽく仕立てたりすることも可能です。特徴と育て方を解説します。
セデベリア「ファンファーレ」
セデベリア「ファンファーレ」(Sedeveria Fanfare)は、セダムとエケベリアをかけあわせてできた園芸品種です。交配親は不明。セダムの血が入っているので比較的丈夫ですし、エケベリアのような繊細さもあります。
ホームセンターなどでは小さい株がお手頃価格でよく売っていて、あまり魅力的に見えない気もするのですが、意外と化けます。
多肉植物を始めた頃にカット苗で入手しました。上のちっこいのがファンファーレです。6センチポットなので、直径4センチくらい?
この頃は多肉植物の育て方がまだよくわからなくて、土に挿してから毎日のように引っこ抜いて根を見ていた気がする・・・。
その後、根付いたら急速に大きくなり、ほかの多肉と一緒に寄せ植え管理に移行しました。手前の大きめなのがファンファーレです。
上にも横にも大きくなり、下のほうから子どもが生えてきます。茎が長く伸びると重みで少し倒れやすいです。
茎をカットすれば、茎の上部からも仔吹きするので、Y字に枝分かれさせることができます。
このように小さい鉢で育てることも可能ですが、生育旺盛なのでつねに水不足な感じになります。おそらく根詰まりもしているし、土がガチガチ。子株が赤っぽいので水がよく吸えていないかもしれません。
これはこれでかわいいんですが、ファンファーレはのびのびと大きな鉢で育てたほうが、魅力が引き出されるんじゃないかなと思います。
ファンファーレの育て方のポイント
水やりは、エケベリアよりは少し多めにしたほうがよく育ちます。土もあまり乾きすぎないブレンドにしたほうが育ちがよいと思います。
水やりが少ないと、葉が下から枯れやすくなります。葉に厚みがないので、水分が多くありません。葉がシワシワになるのは水をやれば戻りますが、根の状態まで悪くなるとトラブルが起きやすいです。
また春から冬は、注意が必要な点はほとんどありませんが、夏の高温多湿や直射日光には少し弱いです。
シワシワになったので様子がおかしいなと思ったら・・・。
こんなんなってました(涙)。途中から根がもう出ていて、そこから下は枯れています。日焼けか雑菌か、はたまた悪霊の仕業か。
この南向きベランダに引っ越してきたら、こんなんなるの増えましたね。東側ルーフバルコニーではこういう症状はあまりなかったなあ。黒いプランターが熱くなってしまう。
夏だけ少し注意して、涼しい場所に置いてあげるといいですね。
一方、冬の寒さには比較的強いです。雪や霜に当てないようにすれば、屋外軒下で越冬できます(北関東)。耐寒性ゾーンは-3℃です(参考までに)。
手前でボケているのがファンファーレです。北関東の冬を越して、4月上旬のファンファーレ、秋麗、子持ち蓮華、レフレクサムです。この鉢は屋外の軒下に置いています。
このページの一番上の写真が現在、1月上旬のようすです。地植え花壇にもこんど投入してみようかなと思います。
おわりに
もう1月7日になってしまいましたが、2020年がよき一年となりますようファンファーレとともにお祈りいたします。パララパパラ パララ パラパパパラー(オリンピックファンファーレのつもり)。
オリンピックイヤーにふさわしい幕開けでした(遅いけど)。本年も当ブログをよろしくお願いいたします。