来月のイギリス旅行ではチェルシーフラワーショーにも行くことにしました。2013年に訪問したときのようすを振り返ります。
チェルシーフラワーショー
チェルシーフラワーショー(RHS Chelsea Flower Show)は、イギリス王立園芸協会(RHS)の主催により、毎年5月ロンドンのチェルシー王立病院で開催されるガーデンショーです。
数年前になりますが、2013年の100周年記念の年に訪問したときのようすをご紹介します。この時点でわたしは国際バラとガーデニングショーにさえも行ったことがなかったのですが、チェルシーフラワーショーはなんとなく昔から行ってみたいなと思っていたのです。
チェルシーフラワーショーは大きく分けるとショーガーデンとパビリオンに分かれ、ショーガーデンのほうはガーデンデザイナーがデザインしたガーデンが展示されています。
ショーガーデン
こちらは、後援企業によるガーデンだったような気がします。この輪っかは、似たようなものをよく見るのですが、好き嫌いが分かれそうですね。どうですか? 欠点として、ただでさえ人が多くて混雑しているのに、この前に立ちたくなることですかね(笑)。脳が「ここから見るのが正解だよ」的に理解してしまうというか。
こちらは中心の穴をのぞきこむと字が書いてあるしかけです。奥まっているので正前に立たないと完全に見えません。
花の咲き乱れる野原に、うろのできた切り株がある感じ。ナチュラルな感じがすてきです。タイトルは「マインドフルネスガーデン」。ああ、なるほど。この前にすわって瞑想してくださいってことでしょうか。テーマは「混沌と静けさの対比」だそうです。確かにこのポジションから写真を撮ろうとする人でカオスでしたね(笑)。こちらはゴールドメダルを獲得されていました。
日本から参加されている石原和幸さんのガーデンです。イギリス人に大人気でした。小さいスペースに日本庭園・建築のエッセンスがギュッと詰め込まれていて、どこから見ても決まっている感じがしました。人が多すぎて後ろに下がって全景を撮影できません。
パビリオン
パビリオンのなかはさまざまなナーセリーや企業・団体が、植物を展示しています。わたしはデザインよりも植物そのものが好きなのかもしれないので、こちらのほうが記憶に残っています。とにかくいろいろな植物がたくさんあります。
ここは球根植物のブースかな。5月にイギリスに行くとアリウムがきれいですね。日本だと夏が越せないらしいので植えたことがありません。
アリウムもいろいろな種類があります。ネギ坊主ではない。いや、むしろネギ坊主なの?
テレビの中継をやっていて、すごい人だかりができていました。この左の方、誰だかわかりますか? この人の名前のバラもあります。バラが好きな人はわかるかな。
近くにいたご婦人に誰か聞いてみたら、「アラン・ティッチマーシュよ」と言われました(目がハートマークでした)。そうです。一説には、イギリスでエリザベス女王世代のご婦人に最も人気がある男性、といわれる園芸家です(ほんとか?)。YouTubeにも動画がたくさんあるので見られますよ。
たくさんのナーセリーが出展していて、すべて紹介しきれないのですが、いちばん印象に残っているのはトップの写真にあるラベンダーのナーセリーです。ラベンダーってこんなにいろいろあるんだなあと思いました。
Downderry Nurseryというナーセリーです。最近は日本でもいろいろなタイプのラベンダーを見かけますね。何回か枯らしたことがあるので買いませんが(笑)。
この年くらいまでバラにあまり関心がなかったのですが、この後バラもいいなと思うようになりました。ただね〜、バラはね〜、難しいね〜。今年もバラゾウムシがつぼみを食べまくっています。
ヒマラヤの青いケシ。メコノプシス。イギリスでは普通にガーデンで咲くんでしょうか。見かけたことがあります。美しい。美しすぎる。
黄色がきれいなバーバスカム。コッツウォルズ・クイーン。いい名前ですね。
いわゆる普通のアガパンサスですが、背景のオレンジとの組み合わせがイイ! オレンジのはゲウムでしょうか? アガパンサスはあるのでゲウムを植えよう! というか、ゲウムあったんだけどな・・・。
フリチラリア・メレアグリスでしょうか。日本でも売っていますが、咲いているのを見たことはないですね。
おびただしいヒューケラ。ヒューケラって買ったことないのですが、これだけあるときれいですね。
パビリオンの外にはエクステリア、ガーデンファニチャー、温室などの企業も出展しています。これは日本のクボタですね。日本メーカーを海外で見るとなんとなくうれしい。これなんでしょうか、芝刈り機? 耕運機? ホンダのマークもついてますね。販売しているのがクボタで、つくってるのがホンダなの?
チェルシーフラワーショーの日程・チケット入手方法など
(追記 ご注意:2020年は新型コロナウイルスの影響でキャンセルになりました。)
クレジットカードがあればRHSのサイトから購入できます。RHSの会員でない人はPublicの料金です。購入すると予約ということになり、後日自宅でチケットをプリントアウトします。
2018年の会期は5月22日から26日です。時間は午前8時から午後8時まで。最終日は5時半終了です。
チケットは1日券、午後(3時半、5時半)入場券の3種類があります。最終日は1日券のみです。できれば会期早めのほうが植物の状態はいいでしょう。
あれ?チケットの値段が上がっていますね。1日券が105ポンドって・・・。
わたしは今年は3時半からのチケットを先月購入しましたが43ポンドでした。今見ると56ポンドになっている。会期が近づくと値上がりするんですね。知らなかった。本当は43ポンドよりもっと安かったのかな。
2013年は1日券を購入しましたが、55ポンドでした。来年もし行かれる場合は、RHSのサイトをチェックして販売されたら早めに購入してください。
食事、所要時間など
食べ物のブースが少しだけありましたが、ベンチも混んでいるし、できればお昼をなかでとるのは避けたほうがいいと思います。レストランで食事やアフタヌーンティーがしたければ、チケットの購入時に同時購入することができます。
所要時間は半日あれば十分だと思います。午後の早い時間はかなり混雑しています。8時までやっているので3時半と5時半のチケットもおすすめです。5時半からだと会場が広いので全部見るには多少駆け足になるかもしれませんが、さらっと見るだけなら十分だと思います。わたしが前回行ったときは、夕方頃になると人が減ってきて写真が撮りやすくなりました。
雨が降りそうなら雨具を、晴れそうなら帽子と日焼け止めを持って行きましょう。
まとめ
ガーデニングが好きなら一度は行ってみたいチェルシーフラワーショー。チケットが高いのと混雑しているのが難点ですが、5月下旬にイギリスを訪れる機会があったらぜひ行ってみてください。