初夏にレリア・アンセプスを植え替えしたときに、古いバックバルブを切り離しました。その葉っぱもないバルブから芽が出て、シースも出てきました。古いバルブももったいないので捨てずに増やしましょう。芽出しのポイントについて解説します。
捨てようと思ったバックバルブ
買った年に咲いたきり、まったく咲かないレリア・アンセプス 。鉢をうっかり落として割ってしまったため、初夏に新しい鉢に植え替えました。
こんな花が咲きます。
そのとき、いちばん古い、もう葉っぱもないシワシワのバルブを切り離して、小さいプラ鉢に水苔と一緒に入れておきました。もしかしたら芽が出るかなと思って。どうせ咲かないんだけど。
夏の間は、すぐ水苔が乾いてしまうために室内に置き、まったく変化はありませんでした。そして真夏の暑さが終わってからベランダに出しました。
そして、わたしのYouTubeチャンネルが登録者1000人に到達し、ようやく収益化の芽が出た今年9月上旬・・・。
アンセプスも芽が出ました。
これはプラ鉢から植え替えたあとの写真です。どうせ枯れると思ったのか、プラ鉢に植えたときは写真を撮ってなかったみたいです。
そして、肥料を置き、適当に水をやっていると・・・。
シースらしきものが出ました。
親株はシースを出さないのになぜなのか・・・(怒)。
これが伸びると花が咲くのですが、途中で止まることもあります。
右の大きい鉢はサンタバーバラ・サンセットです。花茎が伸びています。アンセプスの交配なので、似たような花が咲きます。
後に購入したのに、どうして差がついたのか。慢心、環境の違い・・・。
アンセプスが咲かないのは、なんとなく真夏のベランダが暑すぎるのが原因なのかなと思っています。成長が一旦止まるのです。
こちらは今年はシースが出るのが早かったので、年内に咲いてしまいそうです。できれば1月に咲いてくれたほうがいいんですけど。いつもはお正月前後に咲きます。開花は2週間弱で、あまり長くないです。
バックバルブの芽出し
自己流ですが、ポイントを解説します。蘭の種類によって適した条件は違うので、参考までに・・・。
できるだけ大きいバックバルブがいいと思います。複数のバルブなら、小さく切り分けないほうが安全です。葉っぱの部分が枯れてしまった古いバルブでも大丈夫です。
レリアの場合、バルブの付け根に三角形の盛り上がった部分があります。これがバルブの芽です。これが伸びて新しいバルブになります。
時期は、根や芽が出てくるタイミングでやらないと長く待つことになります。5月頃の植え替えのときに外すのがいいでしょう。
根は、生きている根があれば、そのままつけておきます。根がない場合、バルブの中の水分を使い尽くすと枯れてしまいます。根があるほうが成功しやすいです。
早めに根が出るようにするためにも、盛んに発根する初夏にやるのがいいと思います。
植え付け方法
小さめの鉢に水苔で植えます。
植え替えのときの要領で、水苔を水で戻してから、ぎゅっと水を絞り、バラバラにして空気を含ませてから、根に巻きつけて、サイズに合った鉢に植えます。
水苔が乾いたら水やりします。置き場は外の日陰または室内の窓辺がいいと思います。
発根して根が回ってきたら、水苔を足してひとまわり大きい鉢に植え替えます。
おわりに
今回の芽出しに使用した古いバルブは、買ったときに生えていたものだから、6年以上前のバルブです。鉢に入らないので切ったのですが、こんな古いバルブでも芽が出ました。蘭ってたくましいですね。
増えても、咲くかどうかはまた別の話なのですが、植え替えのときに古いバルブを外したら、捨てないで芽出しさせてみてください。流通の少ない品種ならば、欲しいという人もいるかもしれないし。
しかしなんで咲かないのかな。
慢心、環境の違い、適当すぎる栽培方法・・・。
コロナの前は、夏に2週間も水をやれないことも何度かあったから、枯れてないだけましなのかもしれません。
ではまた〜。