水苔を使用して斑入りハートカズラを一気に大量に発根・発芽させる方法を解説します。挿し穂が枯れにくいので1節でも成功します。長い挿し穂を使う場合と比べると長さが出るまで時間がかかります。大量生産したい人向きです。
ハートカズラがハゲてきた
ハートカズラは、とくに吊り鉢にしている場合、先端に水を送るのが精一杯になってきて、下葉が枯れ、鉢がさびしくなってきます。
いわゆるこれを「トップがハゲてきた」と言います。
ハ、ハゲとはなんだ!
また、植え替えをしないと鉢の中が巨大なムカゴでいっぱいになってしまい、土の保水性も悪くなってきます。下葉が枯れてくる原因はここにもあります。
これが購入した頃の様子です。なるべく明るい光が当たる場所のほうがいいです。暗いと徒長しやすいです。
その後、吊り鉢にして窓際や壁にたらしたりしてたのですが、下葉が落ちてきました。
長すぎて水やりが面倒なので水やりが適当だったせいもあるかもしれません。
ハゲ散らかしています。
注:髪の話ではありません。
ハートカズラを水苔で増やそう
以前、観葉植物の水挿し発根の記事でもハートカズラの発根の写真をお見せしましたが、土挿しでも水挿しでも増やしやすい植物です。
節の部分から発根しますが、とくにムカゴが成長している節は枯れにくく、発根しやすいです。
土に挿す場合、挿し穂が1節だと短すぎて発根する前に枯れることがあります。今回は大量生産を目指すために1節で切って水苔に挿してみました。
水を含ませギュッと絞った水苔を容器につめます。水分を保ちたいので、鉢ではなく普通の容器を使用します。
茎を節の上下で切って、水苔のお布団の上に載せます。少し節の部分が水苔に埋まるように、手で上から抑えてあげるといいです。
窓際など明るい場所に置きます。暗いと徒長しやすいです。
水苔が乾いたら水を与えます。根が張るまでは霧吹きなどでそっとあげてください。
時期にもよりますが、数日すると発根します。時期は初夏から秋がいいと思います。
根が張ってからは傾けても落ちてこないので、わたしは台所で上からざっと水をかけています。水が多すぎるのもよくないので、水やり後はしっかり水を切ってください。
水苔なので水分と日光があると藻が生えます。
十分に根っこが育ったら鉢に植え替えます。ただ水苔が取り除きにくいので、わたしは水苔ごと土の上に植えてしまいました。
この小鹿かわいくないですか。シュライヒの子ども用おもちゃです。ほかの動物も集めたくなってしまいました。
肥料も忘れずに
水苔には肥料分がないので何か肥料を与えてください。わたしはマグァンプKを水苔の上にばら撒いています。水やりのたびに溶けます。
もしかしたらカリの多いハイポネックス微粉のほうがいいんでしょうか。粒状のほうが使いやすいので、ついついマグァンプKを使ってしまいます。
肥料が多いと藻も成長しやすくなります。ほどほどに。
ハートカズラの水苔での増やし方を動画で見る
動画も撮影したので、よかったらご覧ください。
おわりに
わりと昔からよく見かける植物ですが、吊り鉢にして長く垂らすとおしゃれです。室内でも育てられるので、ホームセンターなどで見つけたらぜひ育ててみてください。
生育旺盛なのでしばらくすると仕立て直しが必要になってきます。蔓を切り戻したら捨てないで、増やしてみてください。
ではまた。