受粉させたエケベリアの花がカラカラになってきたので、種を採取しました。果たして種はちゃんとできているでしょうか。
エケベリアの種取り
数年前にエケベリアの実生に挑戦しましたが、当時は種まきの方法について情報が少なくて適当にやったため発芽はしましたが育ちが遅く、「葉挿しとかのほうが簡単だな。それにそんなに増やしてどうするの」という結論に達しました。
でもエケベリアの花ってきれいですし、捨てるのもかわいそうなので、いつも開花してしばらくしたら、切って花瓶に飾っています。水なしで花瓶に入れておくだけでしばらく楽しめます。
こちらはラウリンゼの花。そんなこんなで室内に何本も飾っていたら、ふと受粉させてみたくなってしまいました。
アルブカの受粉
というのもアルブカが今年は種をつけなかったので、アルブカの受粉に関する論文を読んでいたのでした。昨年引っ越したのですが、いまのベランダは花粉を運ぶ虫がこないので、人工受粉させないといけないようです。
アルブカは他家受粉でないと結実しない品種(自家不和合性)と、自家受粉でも結実する品種とあるそうです。うちのコンコルディアナは1株しかなかったのに種をつけたので自家受粉しました。
アルブカは基本的にポリネーター(花粉を運ぶ虫など)による媒介を必要とし、ポリネーターがいない環境では人工的に受粉させる必要があるそうです。つまり自家受粉が可能でも、同花受粉ではなく、同株他花受粉でしか結実しないのではないかと思います。
そんなことを考えつつ机の上のエケベリアの花を眺めていたら、チョンチョンしたくなったのです。
前置きが長い!
エケベリアの受粉
同じくエケベリアもポリネーターが必要なのではないかと思います。とすると、ポリネーターのいない環境では人工授粉したほうが種をつける確率が高くなります。その場合、自家受粉よりは他家受粉のほうがいいでしょう。つまり、別の株の花粉をつけるのがベターなんじゃないかと思います。
でも前に種をまいた花うららは、1株しかなかったのに結実したんですよね。アルブカと同じく品種によるかもしれません。
自家受粉はしないこともないけど、同花受粉はしないんじゃないかな。
それに別株といっても、だいたい葉挿しのクローンで遺伝情報が同じなので、その辺りが影響するのかも疑問ですね。詳しいことは専門家ではないのでわかりません・・・。
まあ、細けえこたぁいいんだよ、ということで、綿棒の先に花粉をつけて、異品種のエケベリアの柱頭にチョンチョンと花粉をつけておきました。
花が枯れて鑑賞できなくなってきたら、プラスチック容器に入れます。いずれ種がはじけるので、何かに入れたほうがいいです。乾燥させないとカビが出そうなのでフタはしません。
そして1ヶ月半ほど経った頃・・・。
プラスチック容器にまとめて入れておいた花が、カラカラになってきました。何と何を交配したのか、まったくおぼえていません(笑)。
受粉していない花は、そのまましぼんでしまい種はできません。結実していると根元がやや丸くぷっくりしてきます。
花びらを取ったところ。根元に蜜があって非常にベタベタします。
種を開いてみます。お皿や紙など白いものの上でやったほうがいいです。発作的に夜やったので、あまりいい写真がなくてすみません。
黒っぽいのが熟している種で、まだ白いのは未熟な種だと思います。真ん中あたりに黒っぽいというか濃い茶色の種がたくさんありますね。
ただ白っぽい種もあるのかもしれないので、絶対黒くないとダメなのかはよくわかりません。小さい粉みたいなのはダメでしょう。
早いと熟しきっていない可能性があるので、はじけるまで待てる人は待ちましょう。
ゴミだらけで汚くてすみません。ベタベタなのでくっついてしまいました。
うーん、どうしようかなこれ。種まき面倒だな・・・。こんなにとれるならちゃんとどれとどれを交配したのか記録しておけばよかった。
前回の失敗を教訓にしてまた実生にチャレンジしてみますかね。
おわりに
以上、エケベリアの種取りについてでした。間違っているところもあると思うので参考までに。
アルブカの例を見ると、自家不和合性があるかどうかは同一種でも品種によるようなので、確実に種が欲しければ別株の花粉、別株がなければ同じ株の別の花の花粉をつければいいんじゃないでしょうか。
で、種ができればラッキーと。ラッキーなのかな(笑)。
ではまた。