イギリス

ロンドンから日帰りで行けるガーデン。グレートディクスターの行き方、の巻

グレートディクスター

イギリス南部イーストサセックス州にあるグレートディクスターは、日本人がイメージするイングリッシュガーデンそのものといった色彩豊かなガーデンです。行き方と見どころをご紹介します。


グレートディクスター・ハウス・アンド・ガーデンズ

グレートディクスターはガーデンライターであったクリストファー・ロイド(1921年 − 2006年)の邸宅です。外から見るとよくわかりませんが、現在の建物は3つの棟で構成されており、最も古い部分は15世紀中期にまでさかのぼります。

グレートディクスター

この屋敷と敷地を購入したのはクリストファー・ロイドの父親のナサニエル・ロイドです。彼は印刷業で成功し、1910年にこの土地を6000ポンドで購入しました。わたくしもこんな家に生まれたかったでございます。

グレートディクスター

ごく一部ですが内部も見学できます。クリストファー・ロイドはとてもかわいい感じのおじいちゃんです。バック・トゥ・ザ・フューチャーのドクではありません。

グレートディクスター

クリストファー・ロイドは、母親の影響で子どもの頃から花が好きだったものの、20歳のときに第2次世界大戦時に徴兵され、王立砲兵連隊に所属します。

1946年に25歳で復員すると、ケント州のワイ・カレッジに入学して園芸を学び、同カレッジで数年間講師を務めた後、グレートディクスターに戻り、園芸で身を立てることを決意しました。

ガーデンを公開し、ナーサリーを経営するかたわら、ガーデンに関する執筆活動を始め、1957年に最初の本を出版。以後半世紀にわたり、イギリスにおける園芸の発展に貢献しました。1997年には英国王立園芸協会からメダル・オブ・オナー、2000年には大英帝国勲章を受章しています。

 

花々が織りなす色彩のタペストリー

イギリスのガーデンと言っても実際にはさまざまですが、このかわいらしく色彩豊かなガーデンは、日本人がイメージする「イングリッシュガーデン」に最も近いガーデンの一つなのではないかと思います。

ちなみに「イングリッシュガーデンとは何か」がまず問題ではありますが、長くなるので別の機会に(笑)。

グレートディクスター

ガーデンを枠組みをデザインしたのは建築家のエドウィン・ラッチェンスです。彼はアーツ・アンド・クラフツ運動の影響を受け、また造園家のガートルード・ジーキルとも交流がありました。

そこまで敷地は広いわけではないものの、小川やメドウもあり変化に富んだガーデンで、時期によってさまざまなお花がガーデンを彩ります。

グレートディクスター

わたしが訪問したのは数年前の5月下旬でしたが、この年はかなり寒く、まだチューリップがたくさん咲いていました。たくさん写真があるのですが、一部しかお見せできないのが残念です。

公式サイトで紹介されているクリストファー・ロイドの言葉から一部引用します。どんな庭かをイメージしやすいと思います。

グレートディクスター

「ディクスターは世話のかかるガーデンだ。それは正直に認めよう。丹精込めるからこそ、見返りが得られるんだ。ボーダー花壇が多く、とても手がかかる。世話いらずのグランドカバーは、わたしは好きじゃない。グランドカバーを植えるとしたら、何よりもわたしがその植物を好きだからでないといけない。それで手間が省けるとしても、それは副次的な恩恵でしかない」

グレートディクスター

「ボーダー花壇は混植で、草花だけではない。わたしにはタイプごとに植物を分ける意味がわからない。植物はお互いに助け合っている。低木、つる性植物、耐寒性・非耐寒性宿根草、一年草、二年草、みんな一緒に成長し、この大きなタペストリーを描いてくれているんだ」

グレートディクスター

「決まったカラースキームはない。むしろあらゆる色を効果的に混ぜることにやりがいを感じる。こぼれ種で勝手に生えたものも多く、植物からすばらしいアイデアをもらうこともある。もちろん自分のアイデアも多少はあるがね」

グレートディクスター

日本で同じことをやるのはもっと大変でしょう。手間がかからないナチュラルなガーデンって嘘だよねっていう。ナチュラルメイクが一番難しいの!みたいな(笑)。

グレートディクスター

黄色い花はユーフォルビア。個性的な花をあちこちで咲かせていました。このとき印象的だったので買って植えてみたのですが、高温多湿が苦手なため日本だと少し夏越しが難しいです。去年は鉢植えが枯れて、挿し木から育てて地植えしたものが夏越ししました。

このほか小さなカフェ、ギフトショップ、園芸店があります。そんなに広くないので2時間あれば十分ゆっくり回れるでしょう。

チケットや営業時間等はグレートディクスターの公式サイトで確認してください。

 

グレートディクスターの行き方

Northiam(ノーシアム)という場所にあります。 わたしはロンドンから日帰りで行きました。ライかヘイスティングスからバスが出ています。ライのほうが近く、日曜日は本数が少ないです。スムーズに行ければ、片道2時間弱でしょうか。

ライへの切符はTrainlineやNational Railで購入できます。

ライのパブ

ライのパブです。ライも街並みのかわいいところなので、わたしはガーデンを見たあとでライの街を少し見学しました。坂道とアンティークショップが多い街です。フィッシュ・アンド・チップスがおいしいらしいです。

グレートディクスターへは、ライの駅から313番のバスで行くことができます。ただしバスはグレートディクスターまでは行かないので、バス停から10分ほど歩きます。バス停の名前はDixter Roadです。帰りのバス停は反対側のMaddy Duckというパブ?の前です。

313番のバスの時刻表はこちら

車があればシシングハーストもデレク・ジャーマンの庭があるダンジェネスも近いです。ただ公共交通機関で複数の場所を回るのは、接続が悪いので難しいです。

デレク・ジャーマンの庭については下記の記事をどうぞ。

 


おわりに

ガーデンが美しい季節にイギリスを訪れるならば、ぜひイーストサセックスに足を延ばしてグレートディクスターも行ってみてください。早めに出かけてライと両方楽しむことも十分可能です。ライで夕食にフィッシュ・アンド・チップスを食べて帰って来るのもいいですね。

ではまた。

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